名作ぞろい。1980年代公開のオススメ映画(洋画編)
1980年代は「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)、「ダイ・ハード」(1988年)、「ターミネーター」(1984年)など、シリーズ化していった名作も多く、面白い映画を挙げていったら切りがないほどですが、その中でもオススメの洋画、超有名作からちょっぴりマイナーかなと思える作品まで、15本をご紹介します。
- 2024/4/10 「愛と青春の旅だち」を追加
「スタンド・バイ・ミー」(1986年)
《あらすじ》
1959年オレゴンの小さな町。
文学少年ゴーディをはじめとする12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手にする。
死体を発見すれば一躍ヒーローになれる!
4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。
たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した・・
4人の少年たちによる冒険青春物語
行方不明になった死体を探しに旅に出た4人の少年たちの冒険とそのひと夏の思い出を描いた青春物語。
ヒルに血を吸われたり、本物の銃で脅しあったリ、死体を探しに行く冒険に旅立ったりと、いかにも「アメリカ的」な内容で、こんな冒険日本で体験するのはまず無理だろうと思う反面、男の子なら誰も抱く好奇心が見事に映像化されている作品です。この作品を見ていたら、少年時代に感じていた心のワクワクを思い出し、もう一度あの時のように冒険したいと胸が躍るはず。
登場人物たちと同じ小学生の頃に初めて見て以来、何度も何度も見返しているずっと大好きな作品です。年齢の変化とともに作品に対して抱く印象は変わってくるものの、いくつになって見ても、童心にかえって何かに挑戦したい。もっとアクティブに生きていきたい。そんな元気をもらえる自分にとって栄養剤のような存在の作品です。
「スタンド・バイ・ミー」の関連テーマ
「グレムリン」(1984年)
<あらすじ>
クリスマス。ビリーは発明家の父親からとっても不思議な生き物モグワイをプレゼントされた。このモグワイを飼うには3つの大切な約束がある。1つめは水に濡らさないこと。2つめは光を当てないこと。そして3つめは、真夜中の12時過ぎには絶対に食べ物を与えないこと……。
ギズモが愛くるしくて可愛すぎる。可愛さも兼ねたパニックホラー
製作総指揮はスティーブン・スピルバーグで、公開後、大ヒットした名作です。私がこの映画を観たのは子供の頃で、両親が好きだったので一緒に観ていました。「モグワイ」という生き物を巡って巻き起こる騒動を描いたパニックホラーですが、モグワイがどこか可愛いせいなのか、そこまで恐さを感じません。ホラーが苦手な人でも見ることができるかもしれません。モグワイはとても可愛いですが、飼う際には3つの約束が。水に濡らしてはいけない、光に当ててはいけない、0時以降に餌を与えてはいない、この3つの約束を破ると恐ろしいことに…。観ていてハラハラしますが、モグワイの可愛い姿にも魅了されっぱなし。すっかりモグワイのファンになりました。
始めは見た目が可愛いぬいぐるみのような生物が化物になって人を襲ったりとするのがハラハラしますが、ギャップもあり面白いです。ジャンル的にはホラー作品ですが、クリスマスをテーマにしていたりする感じなどにファンタジー感があります。なんといっても、グレムリンの元になるギズモが目が大きくて愛くるしい感じが半端ない感じで可愛すぎます。コメディ感もたくさん盛り込まれているので笑える要素も満載です。
「グーニーズ」(1985年)
《あらすじ》
冒険心あふれるおちこぼれ少年団=グーニーズが、想像を超えた大冒険へ出発。屋根裏部屋で見つけた古地図を手がかりに、グーニーズは海賊ウィリーの残した財宝を探し始める。立ちはだかる様々な罠と悪党たち、そして異形のモンスター。果たしてグーニーズは金貨を積んだ海賊船を発見することができるのだろうか!?興奮のアクションと絶妙のユーモアが織りなす冒険活劇
夢いっぱい少年達の冒険
子供たちの冒険というのがテーマになってるのですが、セットや登場人物の演技、メイク等映画そのものがB級というか安っぽい感じが個人的にすごくツボで大好きです。子供が見れば、ワクワクドキドキを詰め込んだ夢のような映画、大人が見れば子供時代を思い出せる懐かしの映画という感じで年齢問わず楽しめると思います。ストーリーも分かりやすくテンポ良く進むので難しいこと考えずに観れるのもポイントです。
「ニュー・シネマ・パラダイス」(1988年)
<あらすじ>
シチリア島の小さな村にある映画館・パラダイス座。親の目を盗んではここに通いつめる少年トトは、大の映画好き。やがて映写技師の老人アルフレードと心を通わせるようになり、ますます映画に魅せられていくトト。初恋、兵役を経て成長し、映画監督として活躍するようになった彼のもとにアルフレードの訃報が。映画に夢中だった少年時代を懐古しつつ、30年ぶりにトトはシチリアに帰ってきた・・・
映画好きのための心温まる名作
映画技師のおじいさんと映画が好きな少年との間に生まれる友情物語が見せ所となった作品です。とにかく心温まる二人の心の交流が見える点が作品の良さです。映画を楽しむ大衆心理を描いたものであり、映画が好きという人ほど心に刺さるものがあるものがあるはずです。
ニュー・シネマ・パラダイスには「劇場版」と「完全版」の2種類あって、「完全版」のほうが未公開シーンがプラスされて出来が良くなっているというわけではなくて、この二つはテーマが変わってしまうくらい別の印象の作品になります。どちらが好きかは好みになると思いますが、郷愁というテーマなら「劇場版」、愛というテーマなら「完全版」になるような感じです。個人的好みでは「劇場版」のほうが好きですね。
「ニュー・シネマ・パラダイス」の関連テーマ
「ネバーエンディング・ストーリー」(1984年)
<あらすじ>
イジメっ子から逃れた少年が学校の天井裏で「ネバーエンディング・ストーリー」という不思議な本を通して、幻想的な世界"ファンタージェン"を見いだす物語。
アトレイユと一緒に冒険の旅へ!
子どもの頃、これを観てアトレイユに恋しました。ファルコンに乗ってみたいとか、自分も本の世界に入って行ってみたいとか、想像を膨らませて楽しみました。最近もう一度観て、特撮映像は今と比べたら安っぽくて笑っちゃうけど、やはりアトレイユと一緒に冒険の旅をしている気分が味わえました。お子さんや、本が好き、ファンタジーが好きな人にオススメです。
毎年、数々のファンタジー作品が発表されていますが、私の中ではこの作品が最高傑作だと思っています。最新のCGに比べると技術的にはつたないかもしれませんが、それに勝る物語自体の奥深さがあり、現実と非現実との境界線をあいまいにする手法が実に見事で、観終わった後、なんとも形容しがたいノスタルジックな心地よさに浸りきることができます。大人にこそぜひ観て欲しい1980年代を代表するファンタジー映画です。
「ブレードランナー」(1982年)
<あらすじ>
2019年、酸性雨が降りしきるロサンゼルス。強靭な肉体と高い知能を併せ持ち、外見からは人間と見分けが付かないアンドロイド=「レプリカント」が5体、人間を殺して逃亡。「解体」処分が決定したこの5体の処刑のため、警察組織に所属するレプリカント専門の賞金稼ぎ=「ブレードランナー」であるデッカードが、単独追跡を開始するが…
映像と表現力が凄いSF映画
ブレードランナーは1982年に公開されたSF映画です。監督はSF映画界では有名なリドリースコット。80年代とは思えない映像美と近未来の表現力に圧倒されます。原作は小説なのですが見事に再現をされていて圧倒されます。
全体的に暗い感じではあるのですが引き込まれてしまうようなストーリーと映像で飽きさせません。派手なSF映画ではないけど一度観てほしい映画です。
「レイジング・ブル」(1980年)
《あらすじ》
プロ・ボクシング元ミドル級チャンピオンで、“ブロンクスの怒れる雄牛(レイジング・ブル)"の異名をとったジェイク・ラモッタ。スラム街から這い上がり、不屈の闘魂で王座に君臨した栄光と破滅の半生とは……?
ボクシングに全てをかけた男の執念が伝わってくる作品
この作品はロバートデニーロの役作りが凄くて、試合の時の引き締まった肉体も引退してから太っていく過程も、自分の身体だけで表現しているところに尊敬の念を感じました。そしてボクシングに全てをかけた主人公の生きざまは、不器用だけれどカッコ良さも感じられます。何かを極めるには他のものを犠牲にしなければいけないんだなと思える作品でした。
「レイジング・ブル」の関連テーマ
「プレデター」(1987年)
《あらすじ》
捕虜となった政府要人を救出するため、南米のジャングルに派遣されたダッチ率いるコマンド部隊。捕虜奪還に向かった彼らに突如何者かが襲いかかる。その手口は残虐非道で、胴体は消え、血痕もなく、内臓だけが残された。ダッチが見た敵の正体――それはカメレオンのように身体の色を変える、宇宙から来た凶悪なプレデターだった!
ホラーと思いきやプレデターと人間の熱い戦い。
アーノルド・シュワルツネッガー演じるダッチ少佐たちが、ジャングルで正体不明の敵に襲われるのが怖くて、子供の頃強烈な印象が残った作品です。でも、襲われる側の人達がほぼ不敵な態度の役が多く、段々恐怖心が薄れてくるという不思議な体験をした映画でもあります。必死の抵抗をしながら負けるかもしれない戦いに身を投じる姿に勇気をもらいました。
「危険な情事」(1987年)
<あらすじ>
有能な弁護士ダンは、妻の留守中にパーティで知合ったアレックスと一夜をともにする。ダンにとって一夜だけの情事のつもりが、アレックスにとってはそうではなかった。男を独占したいがための女の常軌を逸した行動は、やがて殺意を伴うものに変っていく。
不倫はだめ、絶対やめよう
かなり昔の映画ですが、今でもこの衝撃的な内容はずっと心に残ります。普通の出会いで軽いお遊びだけで終わるはずの一度きりの情事が愛する家族までも恐怖に陥れていく様子にうさぎが用いられたり見ているものを引き付けます。それでも途中は女性目線で少し応援したくなる気持ちになったりもするという心理描写の巧妙さを楽しめる作品です。
「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」(1983年)
<あらすじ>
壮大なるサーガのクライマックス、フォースの勝利を描く「スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還」デジタルで登場。帝国軍がより強力な第2デス・スターの建造を進めている中、反乱軍は総力を結集しデス・スターへ攻撃の準備を計画していた。一方、ルーク・スカイウォーカーは、邪悪な皇帝の前でダース・ベイダーとの最後の戦いに挑む。
SF映画の金字塔、最初の三部作の最後の作品
スターウォーズ好き、SF映画ファンには堪らない作品ですよね。1983年公開の作品で、スターウォーズファースト三部作で最後の作品でした。面白かったですね、ダース・ベイダーの謎が確信に変わり、ルークスカイウォーカーとの最後の決戦。宇宙戦あり、地上戦あり、盛り沢山な内容でした。