緊迫の頭脳戦、息をのむ心理戦が面白い漫画12選
手に汗握る天才達の駆け引きが面白い、頭脳戦・心理戦が楽しめる漫画を集めてみました。ギャンブルでの駆け引き、バトルでの騙し合い、中には恋愛の頭脳戦もあったり。頭脳戦・心理戦が面白い漫画12作品ご紹介します。
嘘喰い
作者:迫稔雄
《あらすじ》
遊ぶ金欲しさに闇金に手を出し、取立てに追われる青年・梶くんの前に現れた謎の男・斑目貘。自らギャンブラーと名乗り、借金返済を手伝うと豪語する貘は、闇カジノへと乗り込むが…!?
嘘と暴力のギャンブル戦
頭脳戦と暴力(格闘)がかけ合わせられていて、どんな場面でも緊張感のあるストーリー進行が最高にワクワクします。
キャラの異様感、絵の迫力、シンプルなゲーム性の中でも深い頭脳戦、頭脳戦だけでなく格闘もあってギャンブル漫画のいい所どりでした。
人間の弱さを暴いていき、嘘を食い尽くしていくスリリングな逆転劇が最高です。(30代男性)
メジャーなゲームを死闘に格上げする手法が秀逸
主人公の斑目貘が命と大金を賭けて、どんどん強い敵と戦っていく過程が全く先が読めず、ハラハラしてしまいます。
特に、ビンセント・ラロと水中でポーカー勝負をするエアポーカーは、酸素ボンベの残量を計算しながら、そこで出された数字に対して、仲間が頭の中だけでポーカーの一番強い組み合わせを考え、相手の出すカードも予想するという勝負です。
さらに、一度使ったトランプは二度と使えないので、それも記憶しておかないといけないとか、負けた方は拷問を受けるとか、条件が厳しすぎます。水中にいる側も、タイミングを間違えれば溺死するし、極限まで頭と体を追い込む駆け引きの連続に、見ているこっちまで力が入ってしまいます。漫画を読むだけで、かなり神経をすり減らすという体験はなかなかできないし、改めて作者の頭の良さを感じます。(40代女性)
LIAR GAME
作者:甲斐谷忍
ある日突然送られてきた小包。その中には「おめでとうございます。あなたは10万分の1の確率をくぐりぬけ、ライアーゲームにエントリーされました」という手紙と、現金1億円が同封されていた。それがライアーゲームのスタートだった。30日後のゲーム終了日に、自分の所持金1億円を返還する。ルールはそれだけ。首尾よく対戦相手の所持金を奪うことのできた勝者は1億円を手にし、敗者は1億円の負債を背負う…。誰を信用すべきなのか、誰を信用してはいけないのか…。大金を前に揺れ動く、人間心理を描破した問題作!
正直者は騙し合いゲームで生き残れるのか
主人公のバカ正直でお人よしの神埼直がプレイヤー同士が騙しあいお金を奪い合うゲームに巻き込まれていきます。ゲームは運任せのゲームのように思えますが、実は参加者同士の心理戦、洞察力や確率などの知識が必要な頭脳ゲームとなっています。神崎直の助っ人ともいえる天才詐欺師の秋山深一の洞察力や作戦にスカッとする漫画となっています。(30代男性)
目先の小さな利益に囚われず、よく考えて大局的に見る事が重要
嘘をつかない正直者のナオと心理学に長け、天才詐欺師である秋山がゲームにより多額のお金を奪い合う作品です。
ゲーム全てが頭脳戦で、読み進めて行く内に大体の人が一度は経験した事があると思う椅子取りゲームがあり、どこに頭脳を使う要素が?と思うかも知れませんが、それさえも騙し合い、協力、裏切りと個性豊かなキャラクターも相まって壮絶な心理戦、頭脳戦が繰り広げられて、読者も後々の解説を聞くまではどの様な意図があったのかなど全くわからないくらいの熾烈な戦いが繰り広げられていて、一つのゲームを完結まで一気に読み切らないと気になって眠れない程の作品です。(20代男性)
約束のネバーランド
作画:出水ぽすか 原作:白井カイウ
<あらすじ>
母と慕う彼女は親ではない。共に暮らす彼らは兄弟ではない。エマ・ノーマン・レイの三人はこの小さな孤児院で幸せな毎日を送っていた。しかし、彼らの日常はある日突然終わりを告げた。真実を知った彼らを待つ運命とは…!?
知力を尽くした脱出勝負の緊張感が堪らない
一見幸せでありながら実質は監獄となっている施設から子供たちが脱出するために唯一の大人であり監視役のママと知恵比べをする初期が特に面白いです。
お互いが持っている情報を少しずつ見せたり罠を張ったりしながら駆け引きをしているので、展開が読めずにかなり気になりました。
子供たちの中にも思惑がそれぞれありそうで、誰の言うことが正しいのかわからないという緊張感が良いです。(30代女性)
「約束のネバーランド」の関連テーマ
クロサギ
作画:黒丸 原作:夏原武
<あらすじ>
「1千万円の出資で1億円の融資が受けられる」という言葉に乗せられ、財団法人理事長を名乗る新川に金を振り込んだ会社社長・丹羽里子。だが1億円の手形の決済日を前に、その財団事務所は丸ごと消滅!当然、手形は不渡りとなり、丹羽の会社はがけっぷちに立たされてしまう。ついには自殺まで考えた丹羽の前に、「職業、詐欺師!!」と言い放つ青年・黒崎が現れて…
正義の詐欺師が悪の詐欺師を倒していく作品
主人公自身が詐欺師だからこそ、悪の詐欺師たちを欺くことができるという設定がとても面白かったです。それでも詐欺師たちが次々と出てきて、常に主人公との頭脳戦がおこなわれていくところも良かったです。ストーリーの中で法律的な知識も解説されたりするので、読んでて勉強になるところもあります。後半になるにつれて、相手の詐欺師も強くなっていくところも見ごたえがあります。(20代男性)
賭ケグルイ
作者:作画:尚村透 原作:河本ほむら
<あらすじ>
名門・私立百花王学園。この学園には階級制度が存在する。生徒会を頂点とするこの学校は「ギャンブル」に支配されている。勝てば天国。負ければ地獄。ギャンブル強者は羨望、弱者は被虐のクルった学園。そんな学園に、一人の少女が転校してくる。彼女の名前は蛇喰夢子……。
ギャンブルの成績で学校での立ち位置が決まる物語
学生たちが通っている学校を舞台に日々ギャンブル合戦を行うという異色の学園ライフが描かれるものとなっています。学力よりもギャンブルの強弱で生徒の優劣が決まることになっています。ゆえに生徒達は本気の駆け引きを行っています。負ければ階級が落ち、それが人生を左右することにも繋がります。そういった状況の中で、誰と組んで誰を堕とすのかという高い心理戦が見て取れるのが面白いです。(30代男性)
DEATH NOTE
作画:小畑健 原作:大場つぐみ
《あらすじ》
このノートに名前を書かれた人間は死ぬ…。死神 リュークが人間界に落とした一冊のノート「DEATH NOTE」。ここから、二人の選ばれし者「夜神月」と「L」の壮絶な戦いが始まる!! かつてないスリルとサスペンス!!
犯罪者と名探偵の手に汗握る頭脳戦
名前を書くだけで人を殺すことのできる「デスノート」を手に入れ、キラと呼ばれるようになった犯罪者夜神月と、その犯行に気付き止める為に日本にやってきた名探偵Lの頭脳戦が面白いです。
最初はノートの使い方も試行錯誤だった夜神月は、FBIの介入や予期せぬアクシデントを乗り越えノートを使いこなしキラと呼ばれるようになりますが、その過程に違和感を覚えたLの機転と策略により、容疑者の一人に数えられてしまいます。
時に出し抜き、時に欺き、時にアクシデントを交えながら徐々に距離を詰め、夜神月がキラである証拠を見つけたいLと、Lの本名を知ることでデスノートに名を書き始末しようとする夜神月の丁々発止のやりとりが良かったです。(30代男性)
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賭博黙示録 カイジ
作者:福本伸行
<あらすじ>
上京後、自堕落な日々を過ごしていた伊藤開司(カイジ)は、ある日金融業者の遠藤により、かつて自分が保証人になっていた借金を押しつけられる。遠藤に誘われるままカイジは負債者に借金一括返済のチャンスを与えるというギャンブル船「エスポワール」に乗り込む。そこで行われるのはカード12枚を使った「限定ジャンケン」。うまく勝てば借金は帳消しだが、負ければ命の保証は無いというものだった……。
複雑なゲームと心理戦の相性が良い
まず、賭博に関して理解するまでに骨を折りました。中々複雑なこともあり、読む手を幾度となく止めて頭の中を整理するなんてことはザラです。しかしながら、複雑なゲームと究極の心理戦の相性は実に抜群であるため、気づけば夢中になって読み進めていました。作風やキャラクターの描き方も相まって、他にはない独自性を感じられます。(20代女性)
スパイラル ~推理の絆~
作画:水野英多 原作:城平京
<あらすじ>
推理せよ、真実のために。推理せよ、大切な人を守るために。推理せよ、兄を越えるために!! ブレード・チルドレンをめぐるミステリーアドベンチャー!!
天才と天才のトリックバトル
兄が失踪し、兄のお嫁さんと暮らす弟が主人公の推理漫画。
最初は単純な推理漫画かと思って見ていたが、伏線が多くあり、途中からは推理×ミステリーファンタジーのような物語に展開されていきます。
推理小説が好きな方でも、ミステリーやSFが好きな方でも楽しめるような物語になっていると思います。
ブレードチルドレンとは?兄はなぜ失踪したのか?
怒涛の展開に期待してください。(20代男性)
Dr.STONE
作画Boichi 原作:稲垣理一郎
<あらすじ>
一瞬にして世界中すべての人間が石と化す、謎の現象に巻き込まれた高校生の大樹。数千年後――。目覚めた大樹とその友・千空はゼロから文明を作ることを決意する!! 空前絶後のSFサバイバル冒険譚、開幕!!
科学の力と仲間の力で世界を取り戻す
科学の力ですべての人を救いたい千空と自分にとって価値のある人間だけ救い若者だけの世界を作ろうとする司の駆け引きが面白いです。司からスパイとして送り込まれたゲンを科学の力を見せつけて千空側に引き込んだり、逆に少しずつ司の仲間を引き込んでいったりして、科学vs力という違うジャンル同士の戦いが見応えがあります。またどちらも頭がすごくキレるので読み手の予想より一歩上の展開があり、読んでいて飽きないです。また何もない原始時代のような環境から、培った科学の知識で薬や車、電気など作り出していく過程も楽しいです。こうやって人類は科学によって一つずつ進んで来たんだなと思うととても感慨深くなります。(20代女性)
「Dr.STONE」の関連テーマ
ジョジョの奇妙な冒険
作者:荒木飛呂彦
<あらすじ>
イギリス貴族ジョースター家の一人息子・ジョナサン。紳士となることを目指し不自由ない暮らしを送っていた。だがその生活は「侵略者」ディオ・ブランドーの出現で一変。事あるごとにジョジョを陥れるディオの傍らには、石仮面が不気味にたたずみ……。
凄みのある駆け引きが面白い漫画
特に第三部からスタンドという概念が出てきて以降、頭脳戦や駆け引きの要素が多くなり、より面白くなりました。なんといってもジョジョの面白さは能力の探り合いにあります。戦いの中で、相手はどんな能力なのかを見極め、それに合った策で立ち向かう、その駆け引きが面白いのです。そのうえジョジョは敵も含めて頭の回転が速い人物が多く、高度なやりとりを見れるのもミソです。(20代男性)
HUNTER×HUNTER
作者:冨樫義博
<あらすじ>
父と同じハンターになるため、そして父に会うため、ゴンの旅が始まった。同じようにハンターになるため試験を受ける、レオリオ・クラピカ・キルアと共に、次々と難関を突破していくが…!?
頭脳や駆け引きを駆使した能力バトル+冒険漫画
主人公の少年がまだ見ぬ父と同じ職業・ハンターとなり、仲間と共に成長し敵を倒して冒険する少年漫画です。
戦う際に使う能力にオリジナリティがあり、能力者同士のバトルに予測がつかない面白さがあります。役に立たなそうな能力でも使い方次第で強い相手を圧倒したり、また作戦次第で格上の相手とも渡り合うなど、先が読めない展開でスリリングです。ストーリーも敵や味方が複雑に絡み合い展開していくので、読者を決して飽きさせないでしょう。(30代女性)
かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~
作者:赤坂アカ
<あらすじ>
「恋愛は告白した方が負けなのである!」 家柄も人柄も良し!! 将来を期待された秀才が集う秀知院学園!! その生徒会で出会った、副会長・四宮かぐやと会長・白銀御行は互いに惹かれているはずだが…何もないまま半年が経過!! プライドが高く素直になれない2人は、面倒臭いことに、“如何に相手に告白させるか”ばかりを考えるようになってしまった!? 恋愛は成就するまでが楽しい!! 新感覚“頭脳戦”ラブコメ、開戦!!
告白したら負け。恋愛頭脳バトルが始まる
恋愛は戦!好きになったほうが負けなのである。
秀知院学園の生徒会長である白銀御行と副生徒会長の四宮かぐやは、お互い好き合っているのだが、相手から告白させるためにあの手この手と、色々な戦略を試みます。
白熱した頭脳戦というよりも、天才たちも恋愛になると馬鹿になる、といったところが笑えるコメディ漫画です。なかにはちょっといい話もあったり、生徒会の他のメンバーのキャラも面白くて、みんなにオススメできるコメディ漫画。