名演!怪演!! 香川照之さんが出演するオススメ映画
香川照之さんの名演・怪演が存分に楽しめる、オススメ映画8選をご紹介します。
「七つの会議」の北川誠
都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角民夫(野村萬斎)はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。 トップセールスマンである課長の坂戸(片岡愛之助)からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しか果さず、定例の営業会議では傍観しているのみ。 絶対的な存在の営業部長・北川誠(香川照之)が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。 そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。 北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。 そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島(及川光博)が新課長として着任する。 会社の“顔”である一課で、成績を上げられずに場違いすら感じる原島。 誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。 だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。
本当にありそうで、でもあったら怖い話
原作の著者が池井戸潤さんで、小説を読んだだけでも十分に楽しめる作品ですが、映像になると更に楽しめる内容になっていました。香川さんが演じる北川部長が、敵なのか味方なのか、そこは映画を観て確認して欲しいです。演技はいつもの感じで多少暑苦しいと思うところもありますが、そこが大きな魅力でもありますし、主役の野村萬斎さんとの演技合戦はぜひ見て欲しいです。(50代女性)
「鍵泥棒のメソッド」のコンドウ
鍵泥棒から始まるドタバタコメディ
この映画では、「コンドウ」と呼ばれる殺し屋の役を、香川照之さんが演じています。「コンドウ」はあるとき銭湯で転んでしまい、記憶を失ってしまいます。それを見ていた堺雅人さん演じる「桜井」という男が、自分のロッカーの鍵とコンドウのロッカーの鍵をすり替えてしまいます。記憶を失った「コンドウ」は自分が「桜井」であると勘違いすることで、物語は進んでいきます。
殺し屋であるコンドウと、記憶を失った後の「コンドウ」の人格が全く違い、強面のコンドウが戸惑いながらそれを受け入れていく姿がとてもコミカルで面白いです。殺し屋であるコンドウと、自分が桜井であると勘違いしているコンドウは、記憶がないだけで同一人物であり、でも記憶がないだけで変わらない部分と変わっている部分があって、その2面性を見事に演じ分ける香川さんはさすがだなと思いました。
桜井として生きる間のコンドウの恋愛描写では、香川さんのかわいらしい一面がみられ、殺し屋のコンドウでは、強面のかっこいい香川さんがみられ、香川照之の様々な一面がみられる映画になっています。半沢直樹でおなじみの、香川さんと堺さんのコンビが本当に最高な作品です。(30代女性)
偶然が生み出した物語
香川照之さん演じるコンドウは、銭湯で転び記憶喪失になり、自分は売れない役者の桜井だと思い込む殺し屋です。そこから、手探りながらも桜井としての生活を始めるのですが、芝居を始め目の前のことと向き合う印象的な映画でした。香川照之さん演じるコンドウ自身の魅力は勿論、奇妙な偶然から始まった周りの人たちとの関係性も見事で、最初から最後まで飽きずに楽しむことができました。(40代女性)
「鍵泥棒のメソッド」の関連テーマ
「99.9 刑事専門弁護士 THE MOVIE」の佐田篤弘
常に事実だけを追求し、99.9%逆転不可能と言われる事件で無罪を勝ち取ってきた深山(松本潤)。斑目法律事務所の刑事事件専門ルームは、新所長となった佐田(香川照之)のもと、新米弁護士・穂乃果(杉咲花)も加わり、日々事件に挑み続けていた。
ある日、彼らのもとに舞い込んできたのは、15年前に起きた毒物ワイン殺人事件に関する依頼。その犯人とされた人物は、死刑判決の確定後、無実を訴えながらも獄中で死亡しており真相は葬られた―そしてその事件には、謎の弁護士・南雲(西島秀俊)とその娘エリ(蒔田彩珠)が関わっていた。一見善良そうな南雲だが、果たして彼は敵なのか、味方なのか?
型破り弁護士と仲間たちが99.9%の壁に挑む
TV放送された99.9-刑事専門弁護士-の映画化作品で、彼らのその後が描かれています。チームの所長となった佐田(香川さん)と、相変わらずの深山(松本さん)、新しく仲間に加わった新人弁護士の河野(杉咲さん)が、新たな難事件に挑みます。マイペースかつ確実に真実に迫る脚本や、クレバーながらも熱い男である佐田を演じる香川さんが見どころです。(30代男性)
「カイジ 人生逆転ゲーム」の利根川幸雄
自堕落な日々を送るフリーターのカイジ…。
特別な才能もなく、人生の目標もないどこにでも転がっている“負け組”。しかも友人の借金の保証人になったために多額の負債を抱えてしまう。そんなカイジの日常が、ある日突然、一変する。
脳みそフル回転の心理戦
脳みそをフル回転させなければあっという間に置いてけぼりを食らう、超難解な心理戦がたまらなく面白かったです。また、見ていてハラハラせざるを得ないとびきりスリリングな展開は本作において間違いなく見所になっています。香川照之さん演じる利根川幸雄は、カイジが参加するゲームの主催者ポジションの人間です。悪事を働く大人ならではの下卑た笑みが印象的です。(20代女性)
人生をかけた勝負師達のバトル
主人公のカイジ達に次々にゲームを仕掛けてくる帝愛グループの最高幹部の一人という役柄です。映画の中では限定じゃんけんや鉄骨渡りなどのゲームを取り仕切り、社会の本質をついた一言を言い放ち、カイジ達をたくみにゲームに誘い込みます。その誘い文句の言い方が嫌味たっぷりで、演技派の香川照之さんの一番の見せ場でした。(40代男性)
「クリーピー 偽りの隣人」の西野雅之
犯罪心理学者の高倉は、刑事・野上から6年前に起きた一家失踪事件の分析を頼まれる。しかし事件唯一の生き残りである長女・早紀の記憶をたどるも、核心にはたどりつけずにいた。一方、高倉が愛する妻・康子と共に最近引っ越した新居の隣人は、どこか奇妙な家族だった。病弱な妻と中学生の娘・澪をもつ主人・西野との何気ない会話に翻弄され、困惑する高倉夫妻。そしてある日、澪が告げた言葉に、高倉は驚愕する。「あの人、お父さんじゃありません。全然知らない人です。」未解決の一家失踪事件と、隣人一家の不可解な関係。2つの繋がりに高倉が気付いた時、康子の身に深い闇が迫っていた・・・
誰にも知られなかった恐ろしい隣人の正体
西島秀俊さんと竹内結子さん演じる夫婦の隣の家に住む男、西野雅之を香川照之さんが演じています。
彼は中学生の娘と暮らしているようですが、明らかに様子がおかしい人物です。滑稽で可笑しくもあり、そして怖くもある香川さんの絶妙な演技が光っています。
また共演者も、西島さん、竹内さんらをはじめ実力派が揃っているため、安心して怖がりながら観ることが出来る極上のエンターテイメント作品です。(40代男性)
「ゆれる」の早川稔
東京で写真家として成功した猛は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔、幼なじみの智恵子との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった──。
登場人物より、見る側の感情が「ゆれる」映画
早川猛(オダギリジョー)と早川稔(香川照之)の兄弟の物語。
兄の稔が弟の元恋人の女性が吊り橋から落下する事故の現場にいた事で、事故なのか、事件なのかわからないまま、静かにドラマが進んでいく。
演出も非常に抑え気味で全体的に静かで全体から発せられる感情がほとんど見えない。特に兄役の香川照之さんも普段の明るいキャラクターは全く見られず、弟とは対称的にひたすら真面目に地味に生きてきたどこにでもいそうな男性の役なのだけれど、セリフもほぼ無くその様子がとにかく静かでほとんど無感情に見えるから何を考えているのか見ている側が分からず、とにかく不穏さが終始付きまとう演技が見事だった。
終盤抑えられていた感情が、一瞬見えるけれど、見た者に様々な感想を抱かせるものだと思う。
(40代女性)
兄弟の想いや葛藤を見せつけられる映画
とある事情で殺人事件の犯人となった兄と、その兄への複雑な想いに揺れる弟の描写が絶妙な映画です。話の軸として殺人事件があって、法廷闘争などもあったりするんですが、メインは世間一般的に成功している弟とそれに密かに嫉妬しつつも田舎で家業を継いでいる兄の心の葛藤になっていて、どろどろした人間模様が好きな私には最高の映画でした。兄役を香川照之さんが演じているのですが、あの本心がどこか見えない雰囲気が人を殺したのかどうかはっきりしない兄の心中にマッチしていて、はまり役だと思っています。
(30代 女性)
「静かなるドン THE MOVIE」の近藤静也
ギャップが最高に面白い
香川照之さんが演じるのは表と裏の顔を持つ近藤静也という役。下着会社に勤めるしがないデザイナーの近藤静也とヤクザの親分である裏の顔を持つ近藤静也とのギャップと、コミカルな部分とハードボイルドな部分が融合したストーリーは最高に面白い。表と裏の顔に葛藤しながらも会社の同僚でもある秋野さんとの切ないラブストーリーは見ていてヤキモキする。ぜひ一度見てもらいたい。(40代男性)
任侠物語のようなギャグ恋愛物語
下着会社のデザイナーで、裏では、広域暴力団1万人の子分を持つ新鮮組の総長の息子。父である2代目総長が暗殺され、新鮮組内部の二大勢力が内部抗争が起きるのを避けるため三代目を襲名する。
昼間の顔下着会社と裏のヤクザの総長として二つの顔を持ち、昼のたよりなさげな売れないデザイナー裏では新鮮組三代目総長として昼間見せる顔とは裏腹な持って生まれた血のせい?で降りおかかる火の粉を払い一途な片思い?両思い?を完結すべく奮闘を描いた映画です。
香川照之さんの初々しさが感じられる、他のヤクザ映画とは、感じの違う作品です。(40代男性)
「るろうに剣心」の武田観柳
今から約140年前――動乱の幕末。最強の暗殺者と恐れられ、<人斬り抜刀斎>と呼ばれた男がいた。あれから10年、いまだ乱れた世に現れた、ひとりの男。斬れない刀=逆刃刀で人を助ける、流浪人・緋村剣心。もう決して人は殺さない<不殺(ころさず)の誓い>を立てた抜刀斎だった。大切な人たちが平和に暮らせる時代を作るため、いま剣心の真の戦いが始まる――!
新時代で自身の生きる道を模索する物語
香川さんが演じたのは、新型阿片の密売に手を染める悪徳実業家の観柳である。
香川さん演じる観柳が、佐藤健演じる剣心が屋敷に乗り込んできたときにガトリングガンを打ちまくっていたシーンは強烈に印象に残っています。悪役といっても新しいタイプの、何を仕出かすか分からない怖さを秘めた観柳を怪演していました。(30代女性)