面白い「ロボット漫画」オススメの17選
ロボットというと「機動戦士ガンダム」や「新世紀エヴァンゲリオン」などを思い起こす人は多いと思いますが、もちろんそれだけがロボットじゃあない。
ロボット同士が戦う激しいバトル漫画から人間とロボットとの関係性を描く深い物語まで、新旧含めた面白い傑作ロボット漫画を17作をご紹介します。
AIの遺電子 Blue Age
作者:山田胡瓜
<あらすじ>
2175年、ヒューマノイドも治す研修医・須堂光は、AIを診て、ヒトを見る。子供を授かり喜ぶ母親、電脳ウイルスに感染されたとされる少年、医療用ユニットに入り生き長らえるAIを嫌う頑固な老人…。様々な患者と向き合う至極のストーリー5篇を収録。
未来のロボットとの共存物語
現代はもちろんこの先の未来にも通じて行くようなストーリーなので、漫画でありながらリアリティもあり割と現実的なように感じられます。また、特にロボットと人間が共存していた部分はこれから大事な事になると思うので興味深く読めましたし、読んでいるだけでワクワクしてきたり創造性が掻き立てられるので、漫画の世界に没頭でき大変良かったです。
ブレイクブレイド
作者:吉永裕ノ介
<あらすじ>
人々が生まれつき持つ“魔力”を生活の源とする世界、クルゾン大陸。主人公・ライガットは、そんな世において100万人に1人と言われる、「魔力を持たない者」――“能無し”だった。ライガットが出会った、彼にしか操ることができない古代巨兵(アンダー・ゴゥレム)。古の力を手にした時、ライガットと、固い友情で結ばれた4人青年たちの「運命に抗う物語」が幕を開ける――!!
硬い石でもって、譲れない想いをぶつけ合う
この作品のロボットは一般的な機械ではありません。「ゴゥレム」と呼ばれ、パイロットの魔力で稼働する石英を加工したものです。誰もが魔力を身に宿し、それを用いて加工した石英を加工した照明やバイクなどを動かしている世界のなか、ゴゥレムは戦場の花形として活躍しています。
そんななか古代人が遺したと思われる謎のゴゥレムが発掘され、唯一魔力を全く持たない極めて珍しい体質の主人公だけがそれを操縦ができ、戦うというのが本作の大まかなあらすじです。
この作品には迫力ある戦闘描写や石英という独自の世界観を活かしたカッコいいデザインのロボットたちなどがありますが、1番の魅力はそんなゴゥレムたちに負けないぐらい魅力的なキャラクターだと思います。
主要キャラだけでなく、モブ以外のキャラのプロフィールがオマケに描かれており、そのキャラのバックボーンが窺い知れるため、本編に感情移入できる余地がたっぷりとふくまれています。(20代男性)
ちょびっツ
作者:CLAMP
<あらすじ>
可愛さ無敵!の人型パソコン「ちぃ」! ――浪人生の本須和秀樹(もとすわ・ひでき)が、近所のゴミ捨て場で拾ってきた、1台の人型パソコン。「ちぃ」と名付け、思いっきり期待したものの、なんのソフトも入っていない役立たずとわかり……!? パソコンが人型をしている世界を舞台にCLAMPが描く、キュートな21世紀型ファンタジック・ラブコメディ!!
人と機械による恋愛ストーリーの金字塔!
今よりも、もっと人型パソコン(ヒューマノイドロボット)が一般的になっている世界における恋愛ものです。
CLAMPさんならではの絵のかわいらしさが目を引きますが、そのなかには、ちゃんとAIがはらんだ問題点を示唆するくだりもあり・・・考えさせられるポイントもたくさん。本作の発売当時よりもグッとAI技術が進んだ今読むと・・・本当にそう思います。
笑いあり、なみだあり、ちょっぴりセクシーもあり! さらに考えさせられもする…。おすすめです。(30代女性)
ORIGIN
作者:Boichi
<あらすじ>
西暦2048年、東京・豊洲――。半グレ集団「上海組」は、黄金よりも高価だという先端材料が巨大企業・AEEの倉庫に保管してあるという情報を手に入れる。その情報を持ち込んだのは、無口で風変わりな欣太(ゴンタ)という若い男。そして上海組が欣太の案内で倉庫に侵入した時、血まみれの惨劇の幕が上がった! 若い男の正体は? そして闇に棲む「人間ではないもの」とは一体何なのか? 全てが謎のまま、戦いが始まる!
ちゃんと生きるとはをしっかり考える物語
この漫画の主人公は人間のふりをして共存しているロボットです。彼は、創造主である「父親」が死ぬときは命令された言葉「ちゃんと生きるんだ」とはどういうことなのかを考えながら生活しています。大企業に勤めながら経済活動に翻弄され、1日1日を父親の言葉を考えて生きています。時々ロボット同士で存在理由を賭けての戦いもあります。(40代男性)
ロボットの熱いバトル
最初は人間に混ざって普通に生活をしていたロボット達でしたが、そんな中でロボット同士の抗争が起こってしまうというのは個人的には大変面白い展開でした。そして、舞台も日本なので尚更入り込んで読めましたし、ロボットのアクションシーンが満載で演出がとにかく格好よく、セリフまでもが格好いいので見所が様々にあり非常に楽しめました。(30代男性)
「ORIGIN」の関連テーマ
PLUTO
作者:浦沢直樹
<あらすじ>
ある夜、スイス林野庁所属のロボット・モンブランが、山火事現場でバラバラの破片となって発見された。翌朝には、別の場所でロボット法擁護団体の幹部・ランケも遺体で見つかり、双方の現場を検証した捜査官・ゲジヒトは、二つの事件が同一犯のロボットによるものと考え、追及を開始する(第1話)。
読み進めていくほどわからなくなる!深い作品。
浦沢直樹さんの作品の大ファンなのですが、この漫画を読むと作者のロボット漫画に対する愛着がとても伝わってきます。読み進めていくうちにどんどん深みにはまり、あっという間に独創的な世界観に引き込まれます。読む人を裏切らない漫画だと思っています。
この作品は、人間とロボットが住んでいる世界で、世界最高とされている代表的なロボット7体が何者かによって、次々と壊されるという事件が起き、その世界最高ロボットの1人である刑事ロボットのゲジヒトがこれらの破壊に関係している「プルートゥ」の正体を探り、真相に迫っていく…(30代女性)
ロボットにだって心はある
「人間とロボットの違いは判りますか?」
ロボットと人間の見分けのつかなくなり、人権も得られるようになった時代の話です。けれどそういうモノは新型ロボットだけ。修理をしてもらえないがなんとか動いている旧型ロボットもいます。更新すると記憶が消えてしまうタイプのものは持ち主がアップデートを躊躇します。
初めはわかりやすい短編がちりばめられていますが、話はどんどん壮大になります。
8巻までありますが、壮大になる前の物語だけでもいい、1、2巻だけでも試してもらいたい本です。
戦争が嫌で引きこもってしまった音楽家を助けたいと思う執事ロボットが、ピアノを奏でる話が出てきます。人間よりも情に厚い、人を大切にする物語。
ベビーシッターとしてお守をした女の子に恋する卵型ロボットの話も印象的でした。
鉄腕アトムのオマージュとして描かれたマンガですが、アトムを知らなくても読めます。手塚プロから許可が出たのもこのオリジナリティの高さからの賜です。(50代女性)
「PLUTO」の関連テーマ
交響詩篇エウレカセブン
原作:BONES 漫画:片岡人生、近藤一馬
<あらすじ>
未知なる粒子「トラパー」が大気に含まれる惑星。空中サーフィン「リフ」が趣味のレントンは、平凡な日常に退屈していた。そんなある日、空から謎のUFOが落ちてきた。乗っていたのは、エウレカと名のる少女。彼女との出会いが、レントンの運命を大きく変えていく……。壮大なスケールで贈る次世代SFアクション、第1巻。
子どもが大人になっていく
このストーリーの世界を救った英雄の息子レントン。彼は英雄の息子という肩書の重さに鬱屈としながら、祖父と二人で日常を過ごしていました。
ある日、ロボットのニルヴァーシュを操る不思議な少女エウレカと出会い、レントンはエウレカに一目ぼれをします。そこから、レントンとエウレカは周囲の大人たちと共に成長し、世界の危機に関わる戦いに巻き込まれていきます。
ニルヴァーシュは戦闘タイプと移動タイプの形状を持ち合わせたロボットです。戦闘力が高く、エウレカの良き相棒のような存在です。
彼が作中に喋ったりすることはありませんが、コンパクドライブと呼ばれる装置を通じて、レントンとエウレカに意志を示すような行動をとることがあります。
レントンとエウレカとは密接な関係にあり、物語のキーの一つです。
機械が多く登場し、トラパーやスカブコーラルなど、独特な固有名詞が多く、最初はとっつくにくい印象がありました。ですが、この重厚な世界観を表現するのに必要不可欠なものだったのだと今は思います。
レントンとエウレカ、そしてニルヴァーシュの謎は果たしてどのように関わっているのか。
読者は先が気になることは間違いないでしょう。(30代女性)
宇宙戦艦ティラミス
原作:伊藤亰 漫画:宮川サトシ
<あらすじ>
宇宙暦0156年、地球連邦政府と宇宙移民との抗争は激化していた。戦局を打開する為、地球連邦は新鋭宇宙軍用艦「ティラミス」を出航させる――。ティラミスの若きエース、スバル・イチノセは、眉目秀麗、成績優秀な天才パイロット。……だが彼の真の姿は、ティラミス艦内の集団生活に馴染めず、いつも専用機・汎用人型機動兵器デュランダルのコックピットにひきこもってばかりいる奴で……。孤独のコックピットギャグ、出撃!!
作風はシリアスなのに内容は落差が凄まじいギャグ
地球連邦政府と宇宙移民との対立が激化する中、地球連邦軍の新鋭宇宙軍用艦ティラミスに所属するエースパイロットであるスバル・イチノセと彼の専用機である戦闘ロボットデュランダルが周りを巻き込んでドッタン大騒ぎするギャグ漫画です。
クセの強いクルーに囲まれて、ティラミスでの集団生活になじめない主人公は愛機デュランダルのコクピットをほぼ自室化して引きこもっているのが日常なのですが、雑用で席を外している間に、母親くらいの年齢の整備クルーにコクピットを勝手に掃除されて、見られたくないモノがなんかキレイに整えられてる。といったギャグ満載のストーリーでおススメです。(50代男性)
ぼくらの
作者:鬼頭莫宏
<あらすじ>
夏休み、過疎地の村へ“自然学校”にやってきた少年少女15人。1週間が経ったある日、海辺の洞窟へ探検に入った一同は、その奥にコンピューターを持ち込んで住んでいた謎の男・ココペリと出会う。彼は自分が作ったゲームをやらないかと誘い、宇白可奈を除く14人の中学1年生が同意して契約を結ぶ。半信半疑で宿舎に戻った一同だったが、その日の夕刻、大きな物音と共に巨大ロボットが現れて…
子供一人一人の葛藤や境遇を考えされられる物語
夏休みに自然学校に参加していた少年少女15人が、ロボットに乗って戦うゲームに誘われるが、それはゲームではなく、地球を救うか自分が死ぬかということに巻き込まれていく。一人ずつ戦っていくなかで、一人一人のエピソードが詳しく語られていく。
子供たちが操縦することになる巨大ロボットは昆虫のような外観を持ち、全身のいろいろなところからレーザーが打てる。(40代女性)
少年少女たちの切ない運命が描かれている
この漫画はあらがえない運命に対して少年と少女たちが戦い、そして散っていくというかなり切ない物語となっているのが特徴です。主人公たちが乗るロボットは「ジアース」と呼ばれ、パラレルワールドの地球人と戦うときに使われます。デザインはロボットに少し昆虫っぽさを混ぜているのが特徴的で、他のロボットに比べるとサイズは小さめです。(20代男性)
Get truth 太陽の牙ダグラム
作者:太田垣康男
リアルロボットの最高峰が再起動!!
クリンたち「太陽の牙」のメンバーを主役に、太田垣康男がオリジナルストーリーで綴る新たな『太陽の牙ダグダム』の物語。迫力のロボットアクションと濃厚な人間ドラマを全ページフルカラーで魅せる豪華版コミックス。
独立運動という名の戦争
Get truth 太陽の牙ダグラム は、ロボット漫画の中では異質で、宇宙空間などで戦わず、地球のような銃力がある惑星で戦います。そして、戦う理由というものが、デロイアという惑星の独立のために戦うというものです。
主人公のクリンは、本来であれば、デロイア惑星の独立を反対する側の人間なんですが、デロイアの惑星の住民が無残に殺害されている様子を見て父親と対立することを決意するという内容の漫画。
どっちが正義であるというものが無いというのが特徴で、一方の登場人物は主人公に恨みを持つ兵隊、もう一方がダグラムに乗るクリンという存在であるという形で物語が進みます。
話を盛り上げているのがダグラムを追い詰める地球連邦軍と地球連邦軍を退けるダグラムのパイロットであるクリンの強い意志が見どころです。(30代男性)
プラネット・ウィズ
作者:水上悟志
<あらすじ>
黒井宗矢少年はある事故から記憶を失い、不思議な家族と奇妙な生活を送っていたが、ある日突然サイキックとロボの戦いに巻き込まれることに!?水上悟志初のオリジナルTVアニメ作品のコミカライズ!興奮&感動必至のサイキックロボットアクション!
新感覚サイキックロボットバトルファンタジー
「惑星のさみだれ」「スピリットサークル」等で有名な水上悟志先生のオリジナルアニメを、作者自らコミカライズした作品。
過去の記憶がない主人公、黒井宗矢は、地球を襲う謎の兵器「ネビュラウェポン」に対抗する7人のサイキッカー「グランドパラディン」と戦うことになります。グランドパラディンたちは念動巨神装光というゴツい動物型のロボットに変身して戦います。一方宗矢は、「先生」と呼ばれる謎の猫(?)と合体し、小型の猫型ロボットになって7人を相手に立ち回ります。その変身シーンは衝撃的なので必見。
宗矢の正体は何なのか、彼らの戦いはどうなるのか、目が離せない展開が続きます。アニメでは描かれなかった補完シーンも多く、アニメファンも満足の作品となっています。(20代女性)