心温まる友情の物語!友情がテーマのおすすめ小説17選

「友情」がテーマの小説

友情をテーマにした心温まる物語を厳選し、ご紹介しています。仲間たちとの出会い、困難を共に乗り越える瞬間、そして永遠に続く友情の絆が、感動を呼び起こします。
友情がテーマの小説をジャンル問わず幅広くピックアップし、それぞれの作品が描く友情の美しさや深さ。子ども時代の純粋な友情、大人になってからの絆、旅や冒険の中で育まれる仲間とのつながりなど、様々な形の友情が描かれています。

心温まる友情の物語に触れ、仲間との絆の大切さを再確認してみてください。次に読むべき友情小説が、きっとあなたの心を温めてくれるでしょう。

夜のピクニック

作者:恩田陸

夜のピクニック

《あらすじ》
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

高校生の青春小説です。
24時間歩く高校最後の締めくくる学校行事『歩行祭』をテーマにし、強い意気込みの生徒や、恋人と一緒に歩きたい生徒、仲のいい友達と歩きたい生徒、自分の青春時代を思い出す作品です。ゴールする時の思いなどがとってもリアルに描かれていてとっても面白いです。
高校生ならではの、さまざまな感情や気持ちの変化、葛藤がとても素敵な作品。(20代女性)

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きみの友だち

作者:重松清

きみの友だち

《あらすじ》
わたしは「みんな」を信じない、だからあんたと一緒にいる―。足の不自由な恵美ちゃんと病気がちな由香ちゃんは、ある事件がきっかけでクラスのだれとも付き合わなくなった。学校の人気者、ブンちゃんは、デキる転校生、モトくんのことが何となく面白くない…。優等生にひねた奴。弱虫に八方美人。それぞれの物語がちりばめられた、「友だち」のほんとうの意味をさがす連作長編。

本当の友達ってなんだろう?事故で歩けなくなった少女と生まれ持った病気を抱える少女2人のお話。クラスで2人だけ浮いているけど、2人だけの世界の中で満足そうな2人。友達って多ければいいものではないと思え、なんだか安心できます。2人の少女たちのような友情の美しさに触れられる1冊。自分にとって本当の友達とは何か考えさせられます。(30代女性)

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君の膵臓をたべたい

作者:住野よる

君の膵臓をたべたい

《あらすじ》
ある日、高校生の僕は病院で一冊の文庫本を拾う。タイトルは「共病文庫」。それはクラスメイトである山内桜良が綴った、秘密の日記帳だった。そこには、彼女の余命が膵臓の病気により、もういくばくもないと書かれていて―。読後、きっとこのタイトルに涙する。「名前のない僕」と「日常のない彼女」が織りなす、大ベストセラー青春小説!

余命いくばくもないことがわかった高校生が、自分の人生で友情と言えたり、恋に近い感情を抱くことがどんなものかを求めようとする。そしてそれに応えようとする友人の思いやなくなってからの心の動きを綴る青春小説。
死ぬ前にやりたいことなどと言う高校生にはなかなか言葉にできない表現もあり、読むものが命の大切さ、そして友情の大切さを知ることができる小説。(40代男性)

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ボックス!

作者:百田尚樹

ボックス!

《あらすじ》
天才vs.努力家
性格は正反対。二人の幼なじみの共通点は「ボクシングが好き」。それだけ。
いま最も日本人を感動させている作家、唯一無二の青春小説!

天才的なボクシングセンス、だけどお調子者の鏑矢義平(かぶらやよしへい)と、勉強は得意、だけど運動は苦手な木樽優紀(きたるゆうき)。真逆な性格の幼なじみ二人が恵美寿(えびす)高校ボクシング部に入部した。一年生ながら圧倒的な強さで勝ち続ける鏑矢の目標は「高校3年間で八冠を獲ること」。だが彼の前に高校ボクシング界最強の男、稲村が現れる

ボクシングを通じて二人の成長と友情を描く青春小説

ボクシングの才能あふれる鏑矢と鏑矢の幼馴染みで親友の木樽との成長と友情を描いたスポーツ小説です。
ボクシングをやっている鏑矢に引き込まれる形で木樽がボクシングを始めるのですが、地道に努力を続ける木樽が着実に成長し強くなる一方でボクシングの壁にぶち当たり一度は挫折する鏑矢との友情と成長、再起までを描いた傑作です。(30代男性)

ネバーランド

作者:恩田陸

ネバーランド

《あらすじ》
舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

有名私立進学校の男子寮で起きた、ちょっぴりミステリーで爽やかな友情が感じられる男子高校生達の物語。
年末の誰もいない男子寮で、帰省せず事情を抱えた4人の高校生たちが、自分自身の秘密を打ち明けていくのですが、キャラクターがみんなサッパリとした性格で重くなく読めます。
そして次々と起こる謎に4人でアタックしていきます。
最初から最後までサッパリ読めるのに、心に暖かいものを残してくれる恩田陸の名作です。(20代女性)

沖で待つ

作者:絲山秋子

沖で待つ

《あらすじ》
仕事のことだったら、そいつのために何だってしてやる。そう思っていた同期の太っちゃんが死んだ。約束を果たすため、私は太っちゃんの部屋にしのびこむ。仕事を通して結ばれた男女の信頼と友情を描く芥川賞受賞作。

バブル期同期入社によるお仕事友情物語

バブル期入社である及川(女)と太っちゃん(男)による男女の枠を超えた絆で結ばれた友情物語。
東京の大学を出て新卒社員として同期入社した、主人公・及川と太っちゃんは、辞令により福岡勤務となった。お互い知らぬ地での慣れない仕事に緊張もありつつ、営業として切磋琢磨し次第に仲間意識を育んでいった。
そんななかで二人は「どちらかが先に死んだら、パソコンを破壊する」という約束をしていた。

しばらくの月日が経ったとき、あっけなくも突然、太っちゃんが亡くなってしまう。訃報を知った及川は、彼との生前の約束を守るべく、妻子の残る太っちゃんの部屋へと忍び込むのであるが…。
ある一定の世代の中では懐かしくもある仕事風景であり、夢中になって取り組むなかで形成される熱い絆、仲間意識、友情に共感を覚える人もいるのでは、と思い推薦させていただきます。(30代女性)

立ち上がれ、何度でも

作者:行成薫

立ち上がれ、何度でも

《あらすじ》
小学校の同級生・大河と虎太郎はプロレスを通して仲良くなるが、ある事故を機に離れる。その後、大河はトップレスラーへの道を駆け上がり、虎太郎は教師から悪役レスラーに転向する。様々な痛みを知り、過去を乗り越え、強さとは何かを求め続ける二人はやがてーー。
困難に立ち向かう全ての人に贈る青春小説!

プロレスが引き合わせた、かつての友情

子どもの頃、プロレスのせいで一旦は崩れてしまった虎太郎と大河の仲。しかし大人になった今、今度はプロレスを介して二人の関係は修復され、より強固なものになっていくシーンに目頭が熱くなりました。
子どもの頃は周りの反応一つで間違った行いをしてしまうものですが、それによって虎太郎が大怪我を負ってしまったときは心がズンと重くなりました。それが紆余曲折を経て、リングの上で二人が戦い、そしてレスラーとしてお互いを認め合うように。プロレスがまた二人を引き合わせてくれた結末に感動しました!(40代女性)

心が叫びたがってるんだ。

作者:超平和バスターズ

心が叫びたがってるんだ。

《あらすじ》
言葉は人を傷つける―。幼いころ、自分がなにげなく口にした言葉がきっかけで家族をバラバラにしてしまった成瀬順。突如現れた“玉子の妖精”にお喋りを封印する呪いをかけられた順は、ひたすら目立たないよう高校生活を送っていた。だがある日、クラスメイトの拓実、菜月、大樹とともに「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命されたうえに、ミュージカルの主役に抜擢されてしまい…。

本作は、心の中に溜め込み、今もなお蓄積し続けているモヤモヤを登場人物たちが各々で解き放ち、自分が選んだ道へと進んでいくという、言うならば青春群像劇です。
個人的に胸に響いたのは、全てがこちらの望む展開ではないというところです。だからこそリアリティがあり、自分の境遇とか置き換えて捉えることが出来るのが素晴らしいと言うほかありません。(20代女性)


「心が叫びたがってるんだ。」は、何気ない一言が周りを傷つけたことによって喋ることをやめてしまった主人公の女の子の物語。
主人公が通っている学校で、自分とは正反対のクラスメイト3人と「地域ふれあい交流会」の実行委員に選ばれ、「地域ふれあい交流会」に向けての準備をします。実行委員に選ばれた主人公とクラスメイト3人はそれぞれあるトラウマを抱えていて……「言葉は人を傷つける」と思った時から喋ることをやめてしまった主人公の女の子とあるトラウマを抱えている男女の青春物語です。(20代女性)

本屋さんのダイアナ

作者:柚木麻子

本屋さんのダイアナ

《あらすじ》
私の呪いを解けるのは、私だけ。
「大穴」という名前、金色に染められたパサパサの髪、行方知れずの父親。自分の全てを否定していた孤独なダイアナに、本の世界と同級生の彩子だけが光を与えてくれた。正反対の二人は、一瞬で親友になった。そう、“腹心の友”に―。少女から大人への輝ける瞬間。強さと切なさを紡ぐ長編小説。

自分のことを嫌いな主人公の女の子が、全てが理想の女の子と出会って本が好きという共通点があったことで仲良くなります。
自分が嫌いという女の子が、自分が理想の女の子と仲良くすることでの心情の変化が特に見どころ。途中で2人が仲良くなくなってしまう時がありますが、そこからの友情の修復や仕方なども見どころです。(20代女性)

バッテリー

作者:あさのあつこ

バッテリー

《あらすじ》
「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。――関係ないこと全部すてて、おれの球だけを見ろよ」岡山県境の地方都市、新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持つ巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、彼とバッテリーを組むことを熱望する。

友情の葛藤と成長を描く青春野球小説

中学生の野球少年たちの友情と葛藤を描いた作品です。
主人公の原田巧と永倉豪の二人は、ピッチャーとキャッチャーとしてバッテリーを組みますが、彼らの関係はスポーツの枠を超えて深いものがあります。
巧の天才的な才能と孤高な性格、そしてそれを受け止めようとする豪の忍耐と優しさが対照的であり、彼らの間には常に摩擦が起こります。それでも互いを認め合い、強い絆で結ばれる彼らの友情は、簡単には言い表せない複雑さを持っています。
競い合い、衝突し、そして再び理解し合う過程が、彼らを成長させていきます。
この作品は、友情の複雑さに心揺さぶられる物語です。(30代男性)

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