心温まる友情の物語!友情がテーマのおすすめ小説17選

「友情」がテーマの小説

くちぶえ番長

作者:重松清

くちぶえ番長

《あらすじ》
小学四年生のツヨシのクラスに、一輪車とくちぶえの上手な女の子、マコトがやってきた。転校早々「わたし、この学校の番長になる!」と宣言したマコトに、みんなはびっくり。でも、小さい頃にお父さんを亡くしたマコトは、誰よりも強く、優しく、友だち思いで、頼りになるやつだったんだ―。サイコーの相棒になったマコトとツヨシが駆けぬけた一年間の、決して忘れられない友情物語。

小学生の頃に感じていたことや考えていたことをほろっと思い出せるような作品です。そして綺麗でまっすぐな友情を感じさせてくれ、本当の友達とは何かを改めて考えさせてくれます。重松さんらしい作品で、どうしてこんなにも子ども心を分かっているんだろうと随所で感服します。そしてくちぶえ番長のマコトの一挙一動に心躍る作品になっています。(30代女性)

成瀬は天下を取りにいく

作者:宮島未奈

成瀬は天下を取りにいく

《あらすじ》
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
発売前から超話題沸騰! 圧巻のデビュー作。

幼馴染との少し不思議な青春のはなし

日本社会独特の「周りの空気を読む」、「人の目を気にする」、「出る杭は打たれる」、などといった「しがらみ」とは一切無縁の女子高生「成瀬」と、その幼馴染の物語です。
スポーツや部活を通した熱い友情、というよくある友情ものとはまた違った、爽快な友情物語です。
ああ、こういう幼馴染がほしかったなあとしみじみと思います。(40代女性)

砂漠

作者:伊坂幸太郎

砂漠

《あらすじ》
この一冊で世界が変わる、かもしれない。仙台市の大学に進学した春、なにごとにもさめた青年の北村は四人の学生と知り合った。少し軽薄な鳥井、不思議な力が使える南、とびきり美人の東堂、極端に熱くまっすぐな西嶋。麻雀に勤(いそ)しみ合コンに励み、犯罪者だって追いかける。一瞬で過ぎる日常は、光と痛みと、小さな奇跡で出来ていた――。 明日の自分が愛おしくなる、一生モノの物語。

大学時代の友情の尊さが描かれている作品

大学に入学してから知り合った、性格も容姿もバラバラな男女が、それぞれにマイペースを貫きながらも、お互いに影響を受けたり、学んだりして、成長していく姿が描かれる。おしつけがましいところが一切なく、言葉のやりとりが軽妙で、さらに登場人物のキャラクターも確立されていて、自分もこんなメンバーと一緒に大学生活を送りたかったと思える作品。
この世界観に触れたいがあまり、何度も読み直している。(40代男性)

せきれい荘のタマル

作者:越谷オサム

せきれい荘のタマル

《あらすじ》
静岡から東京の大学に進学した石黒寿史は、同郷である法村珠美(のりたま)への恋心から、同じ映画研究部に入部する。しかし寿史は、やたら面倒見のいい、同サークルの先輩・田丸大介(タマル)につきまとわれ、早朝マラソンに付き合わされそうになったり、あきらかに怪しいサークルのBBQに参加させられたりと、振り回されっぱなしの日々。あげく、タマルまでがのりたまに恋心を抱き、猛攻撃を始めて―。

大学の映画研究会に入会した主人公と鬱陶しい先輩であるタマル先輩との交流によるドタバタ青春小説。
大学生の恋の話、部活動と愉快な話と思いきや、ちょっと重めの事件も起きる。そしてタマル先輩にはあまり語られることのなかった悲しい過去があった。鬱陶しいけど真っ直ぐで周りへの感染力が凄まじいタマル先輩の魅力に虜になること間違いなし!
読破後の爽快感は何とも言えないものがあります(20代男性)

容疑者Xの献身

作者:東野圭吾

容疑者Xの献身

《あらすじ》
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

高レベルの知能戦の果てにある男同士の友情

大学時代にお互いの秀才ぶりを認め合った男二人が、警察の捜査協力をする大学教授Aと被疑者の隣に住む高校数学教師Bとして、数十年の時を経て再会する。この2人の関係に、神はどんな終止符を打つのか。二人が再会して、酒を飲み交わすシーンが中々に渋いものがあります。AもBも超がつくくらいの数学的大天才なので、すごい推理バトル(読みあい)になります。推理小説としても、最高傑作ですが、男2人の友情物語の側面も外せません。(50代男性)

「容疑者Xの献身」の関連テーマ

影法師

作者:百田尚樹

影法師

《あらすじ》
頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。

この小説は江戸時代の友情を描いた小説。
同じ武士でありながら上士・下士という身分あり、身分の高い上士が通る道を下士は脇によけながら土下座をするという。厳しい身分制度がある時代で、その時代の幼い武士が成長し、藩の家老にまで上り詰める話です。ただその武士が家老にまでなれたのは幼い頃の親友がいたからです。相手を思うやさしさに涙する物語。(40代男性)

夢から醒めた夢

作者:赤川次郎

夢から醒めた夢

《あらすじ》
ピコタンは冒険が大好きな9歳の女の子。
遊園地の古いお化け屋敷で、哀しげな女の子と出会う。その子は…なりたての幽霊だった。女の子と再会したピコタンは、1日だけ、幽霊の自分と入れ代わってほしいとお願いされ、あっさり引きうけるが…。「生」と「死」のあいだの約束は守られる?劇団四季傑作ミュージカル原作「夢から醒めた夢」ほか「ふまじめな天使」を収録。

劇団四季のミュージカルで有名なお話の原作。
好奇心いっぱいで心優しい主人公と、お母さんを慰めるために一時だけでも現世に蘇りたい幽霊の女の子の心温まる友情ストーリー。二人を取り巻く登場人物も個性的で魅力的な人たちばかりで、ぐいぐいと物語に引き込まれます。子供から大人まで、親子一緒にも楽しむことができる小説です。(40代女性)

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