読書の第一歩 初心者にも読みやすいおすすめ小説15選
どちらかが彼女を殺した
作者:東野圭吾
<あらすじ>
「お兄ちゃん以外、信じられなくなっちゃった」
電話は切れ、妹は殺された。
愛知県交通課の兄・和泉は、
犯人への復讐を決意し、現場の証拠を隠蔽する。
容疑者は元恋人の男と親友の女。
決め手が見つからないなか、
練馬署の加賀刑事だけは兄の工作を嗅ぎ取る。
あなたに真相が見抜けるか。
究極の”犯人当て”小説。
男と女、犯人はどちらか
登場人物が4人なので、名前と関係性が覚えやすいのがオススメのポイントです。
まず最初は事件の被害者視点の話です。次の章から最後までは、被害者の兄で警察の主人公が捜査をしていきます。
タイトルの通り、犯人は2人のうちのどちらかなので読者も読みやすいと思います。
犯人がどちらかはハッキリとは書かれていないので、考察する楽しみもあります。(30代女性)
コンビニ人間
作者:村田沙耶香
<あらすじ>
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
日常の一コマを綴ったコンビニ定員の物語
2016年芥川賞受賞作です。文体や内容は全く堅苦しいところがなくまるである女性のエッセイか日記を読んでいるような小説です。
小説といっても日常を描写しているのでありそうな内容で共感が持てます。多くの人が利用するコンビニを舞台にコミュ障かHSPっぽい主人この女性が淡々と語る毎日が自分の非地上での視点と違って面白いです。謎の同居人の登場はありそうでなさそうな設定。読んだ後ほのぼのと感じる何度でも読みたくなる小説です。(50代女性)
「コンビニ人間」の関連テーマ
完全犯罪に猫は何匹必要か?
作者:東川篤哉
<あらすじ>
「招き寿司チェーン社長・豪徳寺豊蔵(ごうとくじとよぞう)が破格の金額で探偵・鵜飼杜夫(うかいもりお)に愛猫の捜索を依頼した。その直後、豊蔵は自宅のビニールハウスで殺害されてしまう。なぜか現場には巨大招き猫がおかれていて!? そこでは10年前に迷宮入りした殺人事件もおきていた! 事件の鍵を握るのは“猫”? 本格推理とユーモアの妙味が、新しいミステリーの世界に、読者(あなた)を招く!
殺人事件と迷い猫の調査に探偵が挑む
コミカルなテンポの良い会話の部分が多いので読みやすく、殺人事件と迷い猫探しの話がリンクしていて先が気になるワクワク感があります。いろんな猫を追いかけてああでもないこうでもないと苦労するシーンは、猫探しをしたことのある人や猫好きの人にはリアルに感じられるかもしれません。
最終的な迷い猫探しのオチには思わずなるほど!と思ってしまいました。(30代女性)
暗黒女子
作者:秋吉理香子
<あらすじ>
ある女子高で、最も美しくカリスマ性をもつ女生徒が死んだ。一週間後に集められたのは、女生徒と親しかったはずの文学サークルの仲間たち。ところが、彼女たちによる事件の証言は、思いがけない方向へ――。果たして女生徒の死の真相とは? 全ての予想を裏切る黒い結末まで、一気読み必至の衝撃作!
暗黒な女子たちのドロドロワールドに惹き込まれる!
名門女子高校で起きたある事件について、その中心となる文学サークルの女生徒たちが書いた「物語」が短編的に並べられた作品です。
同じ出来事を描いているはずなのに、それぞれの主張が異なり、不穏な空気が終始漂っていて読みすすめる手が止まらなくなるかもしれません。
高校生が書いたという設定なので文章は比較的平易なため、読みやすいです。
さまざまな伏線もわかりやすいですし、ミステリー初心者にもおすすめ。
また本作は映画化もされ、配信サービスでも視聴できるため、先に映画をみて予習すると普段あまり本を読んでいなくても情景が浮かびやすいかと思います。(50代女性)
天国までの49日間
作者:櫻井千姫
<あらすじ>
14歳の折原安音は、クラスメイトからのいじめを苦に飛び降り自殺を図る。死んだ直後に目覚めると、そこには天使が現れ、天国に行くか地獄に行くか、49日の間に自分で決めるように言い渡される。幽霊となった安音は、霊感の強い同級生・榊洋人の家に転がり込み、共に過ごすうちに、死んで初めて、自分の本当の想いに気づく。一方で、安音をいじめていたメンバーも次々謎の事故に巻き込まれ――。これはひとりの少女の死から始まる、心震える命の物語。
男女高校生の青春の物話
私も普段本を全然読むタイプではないのですが、本屋に立ち寄った時にふと目にとまり、結構分厚い本なのですが購入してまでスタバで4時間ぐらいかけて読み終えてしまいました。とにかく読みやすくて、周りが見えなくなるほど、没頭してしまいます。早く次のシリーズが出ないかなと待っていたほどです。
小説初心者なら、天国までの49日間をおすすめします。
この本のおかげで本の楽しさを教えてくれた、人生を変えてくれた、と言っても過言ではないです。(20代女性)