幕末を舞台にしたオススメ漫画10選

2022年5月1日

幕末が舞台のオススメ漫画

幕末、日本の歴史において最も激動の時期の一つ。この時代は、幕府の終わりと明治維新への道を切り開く多くの英雄たちが活躍した時期です。そんな幕末を舞台にしたおすすめの漫画をご紹介します。
幕末は、「新撰組」「坂本龍馬」「西郷隆盛」など人気のある歴史上の人物が多い反面、開国や鎖国・尊皇攘夷や佐幕など、複雑なところがあります。そんな複雑な幕末も、漫画を読めば楽しめて、そして勉強にもなるのでお得です!

風光る

作者:渡辺多恵子

風光る

《あらすじ》
時は幕末の京都。後に新選組と呼ばれる壬生浪士組に、神谷清三郎と名乗る者が、入隊を志願してきた。実はこの清三郎は女で…!?幕末青春グラフィティ!!

新撰組の中に男として入隊した女の子の成長物語

もともと新撰組に興味があってどんなもんかと思って読みはじめてみたら、負けず嫌いな女の子が男と偽って新撰組に入って奮闘する成長物語でした。ヒロインは沖田さんに恋をしていて、でも沖田さんは微塵も気づかない野暮天で、斎藤さんは男だと思っているけどいろんなことを助けてくれる兄上で、土方さんは一見冷たい感じだけど何だかんだいいつつよく面倒を見てくれて、近藤さんは史実のまま、本当に人が良い優しい人です。
登場人物が史実に基づいてしっかり描かれているので作者はとても良く調べているんだなと感心しました。ヒロインの存在は史実にはないのですが、そこがまた面白いし、すごくじれったく進むのでどうにか幸せになってほしいと思いながらページをめくっていました。巻数は多めですが読み応えたっぷりなのでお薦めです。(30代女性)

恋愛コメディ歴史漫画

主人公の富永セイは仇討ちを目的に女子(おなご)であることを隠して新選組に入隊。男所帯で揉まれながらもたくましく成長していくセイ。数々の歴史的事件を経て、セイは事情を知る一人である上司の沖田総司に気付けば恋心を抱くように。武士として、女子として揺れ動く心。否応なく時代の波に翻弄される二人の行く末やいかに。(30代女性)

「風光る」の関連テーマ

この剣が月を斬る

作者:堀内厚徳

この剣が月を斬る

<あらすじ>
沖田宗次郎(沖田総司)、9歳。父親のいない少年は剣術道場「試衛館」に預けられ、兄弟子・嶋崎勝太(近藤勇)と運命的な出会いをする…。後に歴史上最強の剣客集団「新選組」を結成する少年達の涙と絆の青春時代。彼らは決してスーパーヒーローではなかった。何者でもない自分に悩み、社会に打ちのめされ、それでも仲間と共に夢を見た。この物語は「時代劇」ではない。一歩を踏み出せずにいる全ての少年達に贈る、「君の物語」。

兄と弟の兄弟げんか。

新選組の沖田総司と近藤勇の話である、沖田がどのようにして近藤と出会い新選組を結成に至ったかの話が中心であり、沖田が近藤の剣の技術や京都の町を守りたいというところにあこがれを感じつつも新選組が活躍し存在感が増していく中での近藤の出世にとらわれて大事なことを見失っていく姿に心を動かされながら信じていこうとする、兄弟のような物語である。

JIN―仁―

作者:村上もとか

JIN―仁―

<あらすじ>
南方仁は東都大学附属病院に勤める脳外科医である。ある日、彼が頭部裂傷の緊急手術を執刀した患者が、病院を脱走しようとする。患者と揉みあう内に仁はなんと幕末の1862年にタイムスリップしてしまった。電気も消毒薬も抗生物質もない世界で、医師南方仁の戦いが始まる。

現在医術で病を治し、日本を治す物語

幕末にタイムスリップしてしまった主人公が、医療技術がまだ全然発達していない幕末の時代で何とか市民達の病気や怪我を治していこうとする姿に感動しました。ただ医者として平穏に暮らせるわけもなく、主人公の仁は幕末の慣れない文化に苦戦したり、厳しい環境に限界を迎えそうになります。それでも頑張って治療を継続したり、周りの人たちからの助けをもらっていく過程に勇気をもらえる作品です。(20代男性)

幕末が舞台の医療漫画

主人公の外科医が幕末にタイムスリップしてしまう物語で、意外と奥が深い作品。
今では治療が確立されている病気や怪我を、幕末の限られた物資を駆使して人々を治療し、自らの運命のイタズラ的な出逢いもあり、歴史的な事件を間近で体験する描写もあり、主人公からすると歴史を変えてはいけない葛藤あり、タイムスリップした当時の人達からすると技術が凄過ぎて受け入れられない葛藤あり、色々な要素が複雑に絡み合う物語は引き込まれてしまいます。
治療法は解っている、施す技術もある、でも道具が無くて救える命が失われる歯痒さ、歴史的な出来事と絡み合って面白い漫画でした。(50代男性)

「JIN―仁―」の関連テーマ

AZUMI-あずみ-

作者:小山ゆう

AZUMI-あずみ-

<あらすじ>
1860年(安政7年)3月3日、江戸城・桜田門外。時の大老・井伊直弼は、登城してきたところを水戸藩から脱藩した18名の浪士に襲われ殺害された。後に「桜田門外ノ変」として歴史に残るこの事件の裏に、ひとりの美しい少女の姿があった。少女の刃は混乱の中、井伊の命を一瞬で奪い…。

幕末に生きた女刺客の物語

この作品のすごいところは、登場人物たちが魅力的なことです。
あずみと敵対する刺客たちが数多くでてきますが、敵ながらとても個性豊かに描かれています。
また、闘いのシーンは迫力満点で、俯瞰ではなくあずみの目線で描かれている場面など臨場感満載です。
ストーリーについては、命を扱った重い場面もありますが、全体的に明るいテイストも織り交ぜられているので、読み応えのある作品です。(30代女性)

いちげき

作画:松本次郎 原作:永井義男

いちげき

<あらすじ>
時は幕末………大政奉還後、江戸幕府との武力決着を望む薩摩藩は幕府を挑発すべく、江戸にたむろする浪士たちをかき集めて「御用盗」なる武装集団を結成、「攘夷のための資金提供」を名目に夜な夜な江戸の商家を襲わせていた。
そのころ、江戸近郊の村々から百姓たちを集めた「選抜試験」が行われ各村から力自慢で有名な猛者たちが集結していた。
選抜試験を仕切る侍たちの狙いは? 選抜試験後に待っているものは?

持たざるものの一撃必殺

原作は永井義男の「幕末一撃必殺隊」
不可解だが高額な報酬の仕事につられて集まったあぶれ者たち。実は御用盗対策の速成農民兵の募集なのであったという筋書き。
幕藩体制に限界が来た幕末だからこそ侍や農民のズルさ強かさが際立ち、実際の刀を使った戦いの身も蓋もなさ泥臭さがよく描かれています。
作者の荒々しい絵柄も幕末の混乱を表現するのによくマッチしています。

天翔の龍馬

漫画:橋本エイジ 原作:梅村真也

天翔の龍馬

<あらすじ>
慶応3(1867)年11月15日。京都・近江屋、母屋二階の奥八畳間にて坂本龍馬は暗殺犯の凶刃に倒れ、新生日本を見ることなく、その生涯を閉じたとされている。――――もし、あの日、龍馬が死んでいなかったとしたら…?誰もが一度は考えたことがあるであろう、日本史最大級の「たら」「れば」に、真っ向勝負をかけた意欲作! 動乱の幕末期を、大胆な切り口と圧倒的なスケールで描く、“新・龍馬伝”に瞠目せよ!!

坂本龍馬が生きていたらこうなった?的な漫画。

坂本龍馬が暗殺されていなかったら、その後どうなっていたかを描いた漫画で、龍馬の髪の毛が銀髪になっているのがかなりカッコ良いビジュアルの龍馬像になっているのが良いです。他の幕末に活躍していた藩士たちもカッコよすぎるのがイメージ重視で女子ウケを狙ったのかなと思ってしまうくらいです。龍馬も自分がイメージしていたよりも暴力的に描かれているのもギャップがあり、そういう龍馬像も面白く読むことができる漫画です。

壬生義士伝

漫画:ながやす巧 原作:浅田次郎

壬生義士伝

<あらすじ>
義とは何か、愛とは何か──。 「鬼」「人斬り」と畏れられ、新選組で一番強かったと言われた男・吉村貫一郎──。愛する者のために守銭奴と罵られ、愛する者のために人を斬り続けた武士の生涯が今、語られる…! 浅田次郎&ながやす巧の両巨匠が贈る、魂を震わす新たな「新選組」伝説!!

愛情の強さを感じられる物語

大事な人に対する愛情の強さを感じる事ができますし、男性としてこの男気には素直に憧れてしまうほど格好いいです。また、読んでいると自分にとって大事な人をもっと大事にしたくなりますし、切なさを感じる展開も沢山あったので、尚更感情移入しやすくて夢中になって読めました。何度でも読みたくなり、読む時によって感じ方も変わるのでおすすめです。

サムライせんせい

作者:黒江S介

サムライせんせい

<あらすじ>
ちょんまげ頭に着物で颯爽闊歩するぼくらの先生は、お侍。なぜだか分からないけど、幕末からやってきたらしい? 見慣れぬ文明に右往左往する先生は、町の皆さんの好奇の目に晒されて……。笑いあり、感動ありの侍タイムスリップ!

コメディギャグマンガ

幕末から、タイムスリップしてきたお侍が、現代社会に翻弄されながらも、現代で仕事につき生きていく姿がギャップだらけで面白い!最終回は、時空を超えタイムスリップをしても、やはり愛は永遠か。と感動の嵐かと思いきや、笑いどころもしっかりとありの作品でした。歴史、人情、愛、笑い、の全てが色濃く凝縮された作品といえるでしょう。(40代女性)

陽だまりの樹

作者:手塚治虫

陽だまりの樹

<あらすじ>
蘭学医・手塚良仙の息子の良庵と、府中藩士の伊武谷万二郎は、美女・おせきをめぐって犬猿の仲。そんな最中、良庵は適塾で蘭学を学ぶため、大坂へ旅立つ。幕末に実在した著者の曽祖父をモデルにする長編歴史作品・第一弾。

幕末は結局、幕府側、新政府側に分かれてしまいました。しかし、あの時代を生きた一人一人に、思うところが多くあった時代なのだろうと、感じられる作品です。手塚治虫の後期の作品で、登場人物に、それぞれ人間味があっておもしろいです。登場人物が、生き生きと描かれているだけに、時代の変化が、明るく、そして悲しいと思うところがあります。

お~い!竜馬

作画:小山ゆう 原作:武田鉄矢

お~い!竜馬

《あらすじ》
激動の幕末に一陣の風を送りこみ、炎のように生きた男・坂本竜馬。その英雄の若かりし時代を描く、幕末風雲大作!!

風雲怒濤の幕末を駆け抜ける坂本龍馬の生き様

史実を元にしながらも多くの創作も取り入れ、マンガ的と言う事もできるのですけれど、当時の時代の雰囲気や身分制度というものを分かり易く理解することができて、教科書を読むだけではなかなか理解出来ない複雑な幕末という時代を肌で感じ取れる漫画。
幕末や明治維新がよく分からない、という人にこそ読んでもらいたい傑作の歴史漫画。

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