名作ぞろい。1980年代公開のオススメ映画(洋画編)
「愛と青春の旅だち」(1982年)
《あらすじ》
青年ザックが海軍士官学校に入学したのは、自らの暗い過去と決別して新しい人生を手にするためだった。そして過酷な訓練に苦しむ彼の前に、町工場で働く娘ポーラが現れる…。親友の死、挫折を乗り越えて生きる目的を掴む青年を、爽やかな恋と共に描いて大ヒットを記録した“青春映画不滅のバイブル”。ルイス・ゴセット・ジュニアがアカデミー賞(R)を受賞。
ひた向きな心で駆け抜けた愛と青春の日々
主人公ザックが海軍航空士官養成学校に入学し、人としての強さと魂を成長させる物語です。厳しい訓練に耐える日々の中、時に仲間や教官と衝突し得難い経験を積み上げて行きます。そんな中出会ったポーラとザックは恋に落ち幸せを紡いで行くのですが、彼らを取り巻く環境は刻刻と変化し、時に厳しい試練として襲いかかります。
誰もが逃げ出したくなる様な中、最後まで立ち向かうザックの姿には胸を打ちます。ポーラとの結末はその集大成とも言えるもので、納得の行くものです。主題歌『愛と青春の旅だち』は映画の中の彼らのみでなく、見た人全ての心にエールを送ります。
「ビバリーヒルズ・コップ」(1984年)
《あらすじ》
エディ・マーフィ主演のノンストップ・アクションコメディー。エディ演じるデトロイトの切れ者刑事アクセル・フォーリーが、親友を殺した犯人を捕まえるためにビバリーヒルズを駆け回る
最強のおもしろコメディ刑事捜査のスタート
刑事ドラマと、エディ・マーフィーのおもしろコメディが、合わさった最高の映画作品の1つです。主人公の刑事役のエディ・マーフィーが、お金持ちの町ビバリーヒルズで大暴れ。この作品は、とにかくおもしろいです。エディ・マーフィーの魅力的なキャラクターと、ハチャメチャな捜査手法や、それに振り回されるビバリーヒルズ警察の人たち、おもしろいところがありすぎると思います。この映画は、刑事ものとしても、コメディと見ても、歴史に残る作品です。
「ビバリーヒルズ・コップ」の関連作品
「刑事ジョン・ブック 目撃者」(1985年)
《あらすじ》
ある村の母親と息子が、殺人事件に巻き込まれる。彼らを救ったのはフィラデルフィア警察の刑事ジョン・ブック。傷つきながらも親子を村へ送り届けた刑事は、傷が癒えるまで村に滞在して人々と触れ合うが、敵の刺客も迫っていた・・・。
サスペンス感と共に異文化交流のほっこり感が味わえます。
今まで知る事の無かった「アーミッシュ」達の質素な暮らしぶりが新鮮でした。その母子が出かけた先で、殺人事件をその息子が目撃した事から、どんどん事件が複雑化して危険にさらされて行くのが面白かったです。
殺人事件に遭遇してしまったサミュエルの犯人から隠れるシーンと、刑事ジョンに警察署でこっそりと教えるシーンがとても印象に残っています。ジョン達が犯人と戦っていくシーンは迫力満点でしたし、アーミッシュと異文化人であるジョンとの心の交流がみられる所も素敵でした。
「ショート・サーキット」(1986年)
<あらすじ>
軍事用に開発されたロボットが、ショートした拍子に回路不良で町へ飛び出してしまった!そこで知り合った女性との交流によって、人間的感情を学習していく中、ロボット回収に全力を注ぐ博士たちの追跡を描くSFファンタジー!ロボット版"E.T."とも言えるSFエンターテインメントの傑作!
ラブコメ、ロボット映画
機能優先の軍用ロボット、ナンバー・ファイブに雷が落ちた。その日からロボットは誤作動のしっぱなし。軍用のみんなについていけず町に迷いだした。郊外に住むステファニーが偶然拾い、そこからふたり暮らしが始まった。ロボットはステファニーに恋をして、ステファニーは相手を宇宙人と思いこんだ。けれど意思疎通(←!!)の後に軍用ロボットと判明。一方開発者は、軍事機密の流出の危機と、懸賞金をかけてロボットを追う。ロボットに感情が芽生えたなどと製作者は理解するだろうか。誤作動として解体され、改良されてしまうのが関の山! ナンバー・ファイブとステファニーの逃避行が始まった。
ラブロマンス!? ナンバー・ファイブの片思い? そこに懸賞金を狙う男達や、軍事機密を守ろうと必死になる人々が交錯して、スリル満点、ギャグ満載の展開が続きます。ハリウッド全盛前で拳銃や15分おきのお決まりのピンチもなし。遊びの雰囲気があふれた恋愛映画だった。ロボットのデザインはシド・ミード。SF映画やアニメで名をとどろかせる著名人で、スタートレックやブレードランナーにも携わったが、この映画はとっつきやすく、笑えるラブコメ映画となっている。
「スーパーマンIII 電子の要塞」(1983年)
<あらすじ>
とぼけた天才プログラマーのガス・ゴーマン(リチャード・プライアー)。武器代わりにキーボードを操る彼の登場で、スーパーマンはコンピューターの脅威と対決することに。我らがヒーローを演じるのは、お馴染みのクリストファー・リーブ。今回はスモールビルの高校の同窓会で、クラーク・ケントとラナ・ラング(アネット・オトゥール)の再会も用意されていて、彼の人間的側面がより深く描かれている。さらにクリプトナイトに曝された結果、“鋼鉄の男"自身が敵として立ちはだかるが、善と悪の2役をリーブは巧みに演じ分けた。ハートとアクションに加え、とびきりのユーモアも詰まった『スーパーマンIII/電子の要塞』は見逃せない。
悪に対する善の完璧な勝利
ヒロインや悪役にこれまでの作品との違いを盛り込み、スーパーマンとの三角関係や最終的にはスーパーマンを助けるちょい悪の存在などが、いっそうヒューマンらしさを醸し出し、クリストファーリーヴの4部作スーパーマンの中でも一番人情味のあふれた、かつスーパーマンの活躍を楽しめる作品です。
スーパーマンの善と悪との闘いとその後の処理などは、罪深い人間らしさの一面もあり見る人の共感を誘います。大工場での火災をどう解決するか、電子の要塞との戦いに勝利できるのか、手に汗握る場面が多くとても良い作品です。