日本史の勉強になる漫画おすすめ18選
風光る
作者:渡辺多恵子
時は幕末。文久3年(西暦1863年)の京都。富永セイは、兄と父を「幕府を倒し天皇政治を起こそうとする長州勤皇派」に殺されてしまう。仇を討とうと考えたセイは、長州勤皇派に対立して兄が入隊したかった、「壬生浪士組」の入隊試験を受けた。そのために、名前を神谷清三郎とかえ、性別も男と偽った。なんとか入隊を許され、副長助勤の沖田総司の下に付くことができた清三郎。ところが、まわりはケダモノのような浪士だらけで…!?幕末青春グラフィティ!!
新選組がテーマの恋愛ストーリー
現在も人気のある新選組をテーマにした作品です。主人公は、ある事情から新選組の一員になった女の子です。幕末の暮らしや文化などを、事細かに見ることができます。
加えて、主人公が女の子なので、その視点から見えてくる日本髪やおしゃれなども描かれています。
当時の恋愛模様もストーリーになっているので、堅苦しくなく日本史の勉強になります。(30代女性)
「風光る」の関連テーマ
千夜恋歌
作者:原ちえこ
<あらすじ>
時を越え、国を越えて、愛は静かに燃え上がる!
遠き昔に詠われた、あの歌のように…。古い土鈴をお守りにした真由は、憧れの演劇部のヒロインから衣装をお願いされる。
剣道部の恵一とも仲良くなれ、願いがどんどん叶っていくかのように思えたが…。
原ちえこが贈る、詩歌が結ぶラブロマンス集!
歴史に埋もれた悲しい恋の物語
存在自体がロマンチックな静御前だったり、平安時代、戦国時代など悲劇的な恋をした有名無名の歴史上の人物たちの想いが切々と描かれ、時には現代の男女に想いが乗り移ったり、生まれ変わりのように巡り合ったりして恋し続ける物語。その人物たちが生きた時代やゆかりの場所を深く知りたくなり、私はこの漫画を読んで日本史が大好きになりました。(40代女性)
あさきゆめみし
作者:大和和紀
恋した人は、義理の母。光源氏(ひかるげんじ)を生涯苦しめる、許されぬ恋が始まる。多くの女性と恋に堕ちた光源氏の恋物語は、藤壺(ふじつぼ)の宮(みや)への恋から始まった。相手は父の妻、そして義母。しかし源氏は、決して越えてはならない一線を、踏み越えてしまうのだった……。今こそ読みたい、極上ロマンス! 雑誌掲載時のカラー原稿を初めて完全再現した、全巻合計120ページのカラーで魅する大和源氏絵巻!!
平安時代のドロドロ昼ドラマ!
源氏物語を漫画化した作品ですので、まずは1000年以上前に使われていた言葉遣いの勉強になりました。和歌や大和言葉の響きがとても美しい!またフィクションではありますが様々な登場人物から、当時の王家の系図や政に関わる役職などを知ることもできます。
描かれているのは主に宮中での様子ですが、貝合わせや薫物合わせなど実際に行われいた遊戯や、元服の制度及び成人女性が御簾越しにしか成人男性に会うことができなかった等の平安時代の風習についても学ぶことができました。
一方でストーリーは昼ドラのように、ドロドロぐちゃぐちゃな恋愛模様が続きます。遥か昔の人々もこんな毒々しいラブストーリーにハマったのだなぁ(苦笑)と、共感するばかりです。(40代女性)
淡海乃海 水面が揺れる時
原作:イスラーフィール 作画:もとむらえり
一五五〇年。足利将軍家が三好家に追放され、室町幕府の崩壊が始まった歴史的な年。
近江にある小領地・朽木から、朽木基綱・幼名「竹若丸」の挑戦が始まる!
史実に埋もれた稀代の軍略家が日本史を塗り替える!
信長、秀吉、家康の三英傑を救った唯一人の戦国武将・朽木基綱の生涯を、大胆に描く大河ドラマ!
乱世を駆け抜ける戦国サバイバル、コミカライズ開幕!!
大勢力の間で翻弄されながら、転生主人公が知恵と謀略と笑顔(悪)で下剋上していく物語
どちらかというと日本史を少し知っている以上の人向けの漫画です。
朽木氏という小さいながらも特殊な立ち位置にある豪族の家に生まれた主人公が、下剋上を果たしていく中で複雑怪奇な畿内・宮中情勢と絡みながら家を大きくしていきます。
公家と将軍家の関係、三好家と将軍家、三好家と六角畠山の関係など信長以前の畿内情勢が色濃く描かれています。
もちろん、仮想戦記ものなので実際の歴史とはずれていくのですが、なぜそうなるのかが史実と絡めているので、そのあたりが理解できる人ならとても楽しく読めます。(30代男性)
学習まんが 少年少女日本の歴史
日本の歴史はまんがで学ぶのが最適!
そんなブームの火つけ役となった小学館版学習まんが『少年少女 日本の歴史』に、新刊『平成の30年』が加わり、最新24巻セットが登場しました。
日本を作った有名無名の人たちの物語
縄文時代や弥生時代から各時代、戦争へ向かい終戦を経た現代まで、日本の歴史を味わえるシリーズ。
このシリーズは、とにかく、あおむら先生の作画がすごいのです。各時代の様子が描かれる時の、キャラクターの表情の豊かなこと。各巻で映画のように歴史的事件が描かれます。
私は、このシリーズを子ども時代に夢中で読み、歴史学者かマンガ家になる夢を持ちました。歴史上のいろんな有名無名の人たちが、命を持って現れます。
卑弥呼をはじめ、各巻に印象に残る人がいます。歴史を好きになる入口になるのではと思います。より深く文献など調べてみる入口にもなるし、とにかく面白いので、1巻から読んでみてほしいです。(40代女性)
アンパンメン-明治起業家譚-
作者:内田麻美
相川コウジは小さなベンチャー企業の社長。投資家から見放され、友人たちが順調な人生を歩む中、トラックにはねられる。気がつくとそこには、刀に着物、ちょんまげ姿の武士たちが……タイムスリップした先はなんと明治時代だった!? 激動の時代を生き抜いた偉人達との運命の出会いが、相川を、そして日本の未来を変えていく。超異色の起業家ストーリー、ここに開幕!
時代を越えた起業家ストーリー
現世の起業家がタイムスリップして明治時代へ行くというありがちなストーリーではありますが、まだ争いが残る明治時代で戦うわけでもなく『起業する』という新しい作品です。
江戸の文化と海外の文化が入り混じる激動の時代だった日本の背景を学べるだけでなく、タイトルの通り『あんぱん』が世に出るまでの歴史をなぞったストーリーになっています。
有名な歴史上の人物からマニアックな偉人まで出てくるので、とても勉強になります。(30代女性)
陽の末裔
作者:市川ジュン
舞台は大正8年。没落士族出身の南部咲久子(なんぶ・さくこ)と貧しい農家出身の石上卯乃(いしがみ・うの)は、固い絆で結ばれていた。家庭の事情で東北から東京の紡績工場へ奉公に出る2人だったが、到着した先は憧れの帝都・東京とは違う牢獄のような施設。しかし、2人は自分の信念を曲げずに夢に向かって前進し……。
信じるとか信じないとかぬるいんだよ
大正から昭和初期太平洋戦争終戦くらいまでの、不自由な中で自由になりたいと願いながら働き成長する女性たち(と男性たち)の物語。
搾取する側とされる側の関係に抗う少女たちがたくましさが、まさか100年後でもたいして変わっていないなんて思ってもみなかっただろう。同じ100年を繰り返さないために、現代も何かしらに縛られている人に読んでほしい。(40代女性)
はだしのゲン
作者:中沢啓治
敗戦まぢかのヒロシマの町、食糧難でうえる子どもたち。人々は疲弊していた。下駄の絵付けで生計をたてる中岡家は貧しくとも、国民学校2年生のゲンたち兄弟は元気に育っていたが、戦争に批判的な父の言動から、近所からは疎外されていた。そして、ついに「あの日」がやってきた……。
戦争時代に強く明るく生きる少年の物語
作者の中沢啓治さんは実際に原爆による被曝を経験し、それを元に戦争時代に必死に生き抜こうとする少年の物語であるとともに、戦争時代どのような生活を送っていたのかどういった背景で戦争が行われることになったのか漫画を通して知ることができます。強く歩く逞しく戦争時代を生き抜くゲンの姿や悲惨な戦中戦後に心打たれる物語です。(30代女性)