読む手が止まらない!サスペンス小説の驚愕のストーリーと緊迫感20選

2023年12月20日

おすすめのサスペンス小説

白夜行

作者:東野圭吾

白夜行

<あらすじ>
1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。容疑者は次々と浮かぶが、事件は迷宮入りする。被害者の息子・桐原亮司と「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い目をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別の道を歩んでいく。二人の周囲に見え隠れする、いくつもの恐るべき犯罪。だが、証拠は何もない。そして19年……。伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。

愛憎と罪を重ねる長編推理サスペンス

ドラマ版から入りましたが、幼少期に犯した罪を亮司と雪穂が互いをかばい合い・助け合いながらその後もいくつもの罪を重ねていき、いつか太陽の下を歩けることを夢見て影の世界を生き、歪んだ成長を重ねていく姿がとても感動的であるとともに背徳感を覚えます。
また、二人があらゆる手段を使って警察の捜査を逃れていく様には常に緊張感があり、ハラハラしながら読めました。(30代女性)

クリーピー

作者:前川裕

クリーピー

<あらすじ>
大学で犯罪心理学を教える高倉(たかくら)は、妻と二人、一戸建てに暮らす。ある日、刑事・野上(のがみ)から一家失踪事件の分析を依頼されたのを契機として、周囲で事件が頻発する。野上の失踪、学生同士のトラブル、出火した向かいの家の焼死体。だがそれらも、本当の恐怖の発端(ほったん)でしかなかった。「奇妙な隣人」への疑惑と不安が押し寄せる、第15回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。

謎の隣人の恐ろしすぎる秘密

大学で犯罪心理について教えている男性は、妻と2人で暮らしています。とある事からその男性は、刑事から、失踪事件について犯罪心理の面からどう捉えるか等の分析を頼まれることとなります。
その件があってから、その男性や妻の周りでは、謎めいた事や、見に危険が及びそうな事が何かと、次々とおこります。
その夫婦の隣人として、とある男性がいます。彼は娘と暮らしているという事でしたが、どこかちぐはぐ感が否めません。その隣人は、いつも感じの良い人でしたが…。(50代女性)

悪の教典

作者:貴志祐介

悪の教典

<あらすじ>
晨光(しんこう)学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇なく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムにサイコパスが紛れこんだとき──。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。

絶対に教師になってほしくない教師

表向きは爽やかで生徒からの人気も高く魅力的な高校教師ですが、その本質は自分の利益のためなら他者を害することを何とも思わないサイコパス。そんな男がさまざまな生徒たちと関わるヒヤヒヤするような日常と、周到すぎるやり口に戦慄し、一気にその本性を露わにする後半の怒涛の展開がとにかく面白く、ページをめくる手が止まらない小説です。(40代女性)

「悪の教典」の関連テーマ

マスカレード・ホテル

作者:東野圭吾

マスカレード・ホテル

<あらすじ>
都内で起きた不可解な連続殺人事件。容疑者もターゲットも不明。残された暗号から判明したのは、次の犯行場所が一流ホテル・コルテシア東京ということのみ。若き刑事・新田浩介は、ホテルマンに化けて潜入捜査に就くことを命じられる。彼を教育するのは、女性フロントクラークの山岸尚美。次から次へと怪しげな客たちが訪れる中、二人は真相に辿り着けるのか!? 大人気シリーズ第1弾のミリオンセラー。

ホテルで巻き起こる緊張感溢れるサスペンス

もともと、ホテル・山荘絡みの作品が好きなため購入して読んでみました。
ホテルとは基本的に365日24時間稼働しているもので、緊急事態であっても急に休館するような事はなかなかできないものです。そんな中、潜入捜査で緊迫感漂うホテルにやってきた警察官がホテルマンになりきり、事件を未然に防ぐため奮闘する姿が描かれています。
わずかにラプストーリー要素もあり、潜入した捜査員とホテルのフロント女性スタッフとのむずがゆい関係性も、ドキドキしながら楽しく読めました。(40代男性)

汚れた手をそこで拭かない

作者:芦沢央

汚れた手をそこで拭かない

<あらすじ>
平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。
元不倫相手を見返したい料理研究家……始まりは、ささやかな秘密。
気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、
見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。

取り扱い注意! 研ぎ澄まされたミステリ5篇からなる、傑作独立短編集。

最高に後味の悪い物語が好きな人に

この小説は短編集となっています。特徴は全てが後味の悪いイヤミスであること。読んでいて可哀想なくらいに登場人物が不憫な目に合います。後味の悪さだけではなく、しっかり伏線回収やトリック、不安感を感じさせてくれるので、良いサスペンス小説だと思います!
最近良いミステリに出会えていないな、というそこのあなた?このもやもやを味わってみませんか?(10代女性)

十角館の殺人

作者:綾辻行人

十角館の殺人

<あらすじ>
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!

その一行でラストが全て覆る物語

小説をあまり読んだことがない方でも文体が難しくないので、スラスラと読むことができます。
次々と事件が起きて、全く飽きのこないストーリー展開で、最後の最後で待ち受けるどんでん返しには一瞬息が止まったように感じました。
もう一度最初から見返さずにはいられない、初心者にもオススメなサスペンス小説だと思います。(30代女性)

火天風神

作者:若竹七海

火天風神

<あらすじ>
最大瞬間風速70メートル超。観測史上最大級の大型台風が三浦半島を直撃した。電話も電気も不通、陸路も遮断され、孤立したリゾートマンション。猛る風と迸る雨は、十数人の滞在客たちを恐怖と絶望のどん底に突き落としてゆく。そして、空室からは死体が見つかって…。殺人なのか?そして犯人はこの中に!?謎とサスペンスに満ちた傑作パニック小説。

クローズドサークルならではのサスペンス物語

大型台風によりクローズドサークルと化したリゾートマンションを舞台に、次々と恐怖な状況が発生するストーリーです。
主人公とその甥を主軸に展開するのですが、マンションの住人や関係者も含めた様々な事情が、ストーリーを盛り上げています。
人間ならではのホラーや思わぬ展開が、ページを読み進める手に拍車をかけます。(30代女性)

黒い家

作者:貴志祐介

黒い家

<あらすじ>
顧客の家に呼ばれ、子供の首吊り死体の発見者になってしまった保険会社社員・若槻は、顧客の不審な態度から独自の調査を始める。それが悪夢の始まりだった。第4回日本ホラー小説大賞受賞。

自分にも起こり得る恐怖

思わず顔を顰めたくなる描写。とても臨場感があり細部に至るまである種の気持ち悪さが残る。ただそれを求めて夢中に読める作品であることは間違いない。
登場人物も各々の存在感が鮮明であり、残虐さと迫力に吸い込まれていく自分がいた。
この作品をきっかけに著者である貴志祐介を知り、当時は彼の作品ばかりを読んでいました。(40代男性)

殺戮にいたる病

作者:我孫子武丸

殺戮にいたる病

<あらすじ>
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。

読者は必ず2回読む、残虐ストーリー

次々と猟奇的殺人を重ねる殺人鬼。繰り返される凌辱の果ての惨殺のなかで 蒲生稔、雅子、かおる、樋口それぞれ病的な異常性を感じさせ、そして読者がが想像しなかったラストは必見です。そして読者は必ず2度読むことは間違いありません。決して映像化されることはなく、小説でしか味わえないストーリーを堪能してください。(40代男性)

容疑者Xの献身

作者:東野圭吾

容疑者Xの献身

<あらすじ>
天才数学者でありながら不遇な日々を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、2人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。ガリレオシリーズ初の長篇、直木賞受賞作。

恋に落ちた奥手な男性の、行きすぎた献身の物語

タイトル通り、この小説は容疑者Xの献身ぶりに心を打たれる作品でした。数学にしか興味のない奥手な彼が恋に落ち、そこから衝撃的な事件が起きました。彼の天才的な頭脳を駆使し、事件は進んでいきます。東野圭吾の代表作で、結末を知っていても何度も読み返したくなる小説です。何といっても彼の奥に潜む純粋な人柄に私は惹かれました。最後の最後まで面白い作品です。(30代女性)