謎解きの興奮へようこそ、邦画ミステリー映画14選

2024年3月21日

謎解きが面白い邦画ミステリー

告白

告白

<あらすじ>
ある中学校で、1年B組の担任・森口悠子は生徒に語り始める。自分の娘が学校で死亡したのは警察が断定した事故死ではなく、この組の生徒に殺されたのだと。そして自らの手で仕返しをすると宣言して学校を辞め、後任で熱血教師“ウェルテル”がやってくる…。

親から子へ、子から親への愛情は狂気を生み出す物語。

主役を演じる松たか子さんは他のドラマ等ではとても明るく元気な役が多いのですが、この映画では殺された子供を復讐する親の役。しかし淡々とそして時には冷酷な態度をとる松さんの演技が素晴らしかったです。
物語はいじめなどの学校の中で問題が取り上げられます。松たか子さん演じる森口悠子は冷たく冷静な雰囲気で復讐を進めますが周りの人間はどんどん絶望に落とされていく。その双方の差がこの映画の怖さだと思います。また、クラスのある生徒の母親役を木村佳乃さんが演じているが段々と精神的におかしくなっていく演技は見ていて引き込まれます。
ラストどんな結末になったとしても残酷な現実が待っているというような内容でこの手の物語が好きな人にはハマると思います。(40代男性)

ヘルタースケルター

ヘルタースケルター

<あらすじ>
芸能界の頂点に君臨するトップスターりりこ。彼女には秘密があった。それは、「目ん玉と爪と髪と耳とアソコ」以外は全部つくりもの―、全身整形だということ。手術の後遺症がりりこの身体を蝕み始める。恋人の御曹司は別の女と婚約し、生まれながらに美しい後輩モデルも登場。美の崩壊と、頂点から転落する恐怖に追い詰められ、現実と悪夢の狭間をさまようりりこ。それは世の中を騒然とさせる事件へと繋がっていく…。

美を追い求めた女の転落劇

物語の主人公は沢尻エリカさん演じる、芸能界で活躍するトップスターの「りりこ」という人物です。全身の整形をしているりりこは、次第に整形手術の後遺症に蝕まれていきます。崩壊していく美と頂点から転落する恐怖に追い詰められていく様子は、演技と分かっていても迫力に圧倒されてしまいます。沢尻エリカさんが、作品にどれだけ魂を込めているか伝わる作品だと感じました。(30代男性)

「ヘルタースケルター」の関連テーマ

犬神家の一族(1976年)

犬神家の一族

<あらすじ>
名探偵・金田一耕助 登場。華麗なる連続殺人事件。 日本の製薬王が残した莫大な遺産と謎の遺言状。呪われた一族の抗争を予期した顧問弁護士は名探偵・金田一耕助を呼び出すが、彼と会う前に何者かに殺害されてしまう。それを契機に、一族が次々と手の込んだ殺され方で命を落としていく。湖に突き出た逆さの足、菊人形につけられた生首…。犬神家の家宝である斧(ヨキ)・琴(コト)・菊(キク)に隠された秘密とは?

犯人が最後まで分からないミステリー作品の傑作

いわゆる資産家一族の後継者を巡る一族間の争いを描いており、かなり怖い展開を見せてくれます。
佐清の異様なマスク姿や、周囲の人物の不可解な行動などから誰が犯人なのか最後まで謎で、作品に集中させてくれる映画でした。犠牲者の姿が映像化された時のあのインパクトは当時ブームにまでなるくらいの話題性があり見ごたえ充分といえます。
邦画のミステリー作品としては、傑作の一本だと思いました。(50代男性)

犬神家の一族(2006年)

犬神家の一族(2006年)

<あらすじ>
信州の犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が謎の遺言状を遺し永眠した。血縁者がすべて揃い公開された遺言状には、血を血で洗う争いに一族を駆り立てるかのごとく仕組まれた内容が……。名探偵・金田一耕助は犬神家の血の系譜の裏にある大きな謎を解き明かすことができるのか? そして想像を絶する真実が暴かれることに……!

犬神家で起きた事件を探るミステリー

探偵の金田一耕助が、富豪の犬神家の調査に乗り出し、そこで起きた事件に関わっていくストーリー展開が面白かったです。その一族には財産の相続問題も含めて、様々な因縁や秘密もあるようなので、それを探偵が少しずつ探っていくのが良かったです。事件の犯人だけでなく、一族の隠された真相もどうなのかも含めて最後まで気になりました。(40代男性)